里山コスモスブログ

サンシュユ 花芽の展開~開花の様子






総苞片が開いて30個ほどの蕾が出てきた。花には花柄がある。花弁4、雄蕊4、雌蕊1




サンシュユ (ミズキ科 ミズキ属 落葉小高木 雌雄同株 花期2,3月 原産地:朝鮮・中国 別名:ハルコガネバナ)  江戸時代に中国・朝鮮から渡来。和名は山茱萸(やまぐみの音読)に由来。樹皮は剥がれ易い。葉芽は細長く2枚の芽麟に包まれる。花芽は丸く、4枚の総苞片に包まれ、その下に2枚の芽麟がついている。花期は早春の2月末から3月、展葉前に黄金色の花を咲かせて春の訪れを知らせる。短枝についた花芽が展開して総苞片が開くと多数(30個ほど)の黄色い蕾がついた花序が現れる。花序には柄がなく、花は散形花序に伸びた花柄につく。花被片は4片で強く反り返り、蕊がよく目立つ。雄蕊4、雌蕊1。葉はミズキ科の特徴を示し側脈が弧を描き葉先に向かう。果実はナツグミに似た長楕円形で秋に真っ赤に熟す。味はやや渋く酸っぱい。大実種の実は渋くなかった。生食よりは果実酒に適。
九州南部では山椒をサンシュと発音する地域があるようで、源平時代の鶴富姫伝説を謡った稗搗節の庭のさんしゅの木は山椒の木である。山茱萸の木は江戸時代に渡来した。
鶴富姫伝説:壇の浦の合戦後、平氏の落人が日向ノ国は椎葉の里(宮崎県椎葉村)に隠れ住んでいだ。それが頼朝の知るところとなり、那須与一宗高の弟那須大八郎宗久が追討に派遣された。大八郎は落人を降伏させ、その後も長く留まった。鶴富姫が大八郎に仕えやがて身籠るのであるが、頼朝より鎌倉帰還の命が下り去ることとなる。稗搗節は大八郎と鶴富姫との悲恋を歌っている。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「8 樹木 花と葉と果実」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2021年
人気記事