上:果実の頂部に萼片が残る。葉柄の基部に小さな托葉が見える
下:花は散りつつありピンク色を帯びている
サンザシ (山査子 バラ科 サンザシ属 落葉低木 花期4,5月 果期9,10月 原産地:中国南部) 枝はよく分岐し棘を有す。葉は先広の上部が3裂~5裂(浅裂又は深裂あり)し縁には粗い鋸歯。葉柄の基部にギザギザした鋸歯のある葉状片(托葉)がある。枝先に散房花序を出し大きな白色の5弁花を咲かせる。萼5、雄蕊およそ20、花柱5を観察。果実(梨状果)は球形で頂部に萼5片が残っており、秋に赤色(又は黄色)に熟す。名前の良く似た植物にバラ科トキワサンザシ属(総称ピラカンサ)があるが別属である。健胃漢方薬の原料となる。
梨状果:花托(花柄の先端の萼・花弁の着く部分=花床)や萼の基部が多肉化して子房を包み込み果実の主要部分となる果実で、梨やリンゴ等に見られる。