上：キャラボク 只今花粉放散中 下：イチイ
キャラボク (イチイ科 イチイ属 常緑低木<２，３m> 花期３，４月 学名 Taxus cuspidate var. nana イチイ属イチイの変種キャラボク) 幹は根元から枝別れして横に広がる。イチイの変種で、和名は材が香木の伽羅に似ることに由来。葉は線形で螺生（螺旋状につく）、葉柄は短いが識別できる。葉身は長さ２ｃｍ弱で葉表の主脈が隆起し、葉先が鋭く尖る。ただし触れても痛くない。葉裏に不鮮明な幅広の２本の気孔帯が見られる。雌雄異株で写真は雄株。葉腋についた球形の雄花が開花して黄色っぽい花粉を放散している。辞典には「雄花は４～８個の葯室からなる雄蕊９～１５本を持つ」とあるが不勉強。雌株の雌花は未観察であるが、イチイの変種であり、同様の花や実（種子-赤い仮種皮に包まれている）をつけるので、イチイで代用したい。
