遂にコメントにも変な宣伝リンクがしつこく付くようになってしまったので、コメントも事前承認制にしたい。
さて、本題。
書評と言いながら、漫画の書評である(笑)。金田一少年の事件簿が始まったのは、1992年、15年も前だ。当時はまだ学生だった。何度も書いているが、自分は横溝正史や松本清張は大好きだったので、当時よく読んだ。しかし、いわゆる新本格推理という分野の新しい小説は読んだことが無かった(今も読んだことが無いが)。当時は既にこれらのブームは来ていたような気がする。
しかし、推理漫画というのはちょっと目新しかった。しかも、金田一耕助の孫という設定は、大丈夫か?という感じであり、当時の中高生にはあまり受けないんじゃないかというのが正直な感想であった。しかし、読んでみると、怪奇、ロマンといったあたりは、まさに横溝正史、江戸川乱歩という感じで、絵もなかなか良かったので、自分はすぐにはまってしまった。結局、推理漫画の火付け役となり、名探偵コナン(確かコナンの方が遅く始まったと思うが)、不定期とはいえ、未だに続いている。
既に公になっている話なので、書いてしまっても良いネタバレだと思うが、第二作の異人館村殺人事件を読んだときは島田荘司の占星術殺人事件がひらめいた。案の定同じトリックであった(従って、占星術殺人事件を読みたい人は異人館村殺人事件を先に読んではいけない)。そして、更に案の定、島田荘司との間で一悶着起こっていた。
他にも似たようなトリックはあると思う。考えてみれば、エドガー・アラン・ポー以来百数十年の歴史がある推理小説又は探偵小説は、殆どトリックを使い果たしているのではないかと思う。後は、どれだけストーリーを面白くさせるかというくらいしか無いだろう。
話が逸れた。金田一少年は一旦2000年に終了したが(それによって、自分もマガジンを購読するのを止めた)、その後も単発物が年一くらいで連載されている。
単発物は2004年から始まっていたので、こちらに来る前から既にあったようだが、読んでいなかった(連載されているのを知らなかった)。こちらに来てからも既に3作、計4作が発表されていたのだ。獄門塾殺人事件はその3作目。つい、こちらで単行本を買ってしまった。
いつもはトリックの一部だけくらいしかわからないのだが、今回は犯人、トリックともほぼ完璧に解けた(勿論、かなり読み返したが)。なかなか着想なども面白かったが、実際にやろうとするとかなり難しいだろう(金田一少年のトリックは全てそうだが)。
表紙にも書かれているように、宿敵高遠遥一との対決が見物だが、これはいつまで続くことやら。シャーロック・ホームズのモリアーティー教授、明智小五郎の怪人二十面相という感じなのだろうか。
それにしても、当初名前を連ねていた金成陽三郎は何で外れたのだろう。その後、ミステリー民俗学者八雲樹の方で名前を連ねていたが、面白さでは金田一少年には及んでいないと思う。
さて、本題。
書評と言いながら、漫画の書評である(笑)。金田一少年の事件簿が始まったのは、1992年、15年も前だ。当時はまだ学生だった。何度も書いているが、自分は横溝正史や松本清張は大好きだったので、当時よく読んだ。しかし、いわゆる新本格推理という分野の新しい小説は読んだことが無かった(今も読んだことが無いが)。当時は既にこれらのブームは来ていたような気がする。
しかし、推理漫画というのはちょっと目新しかった。しかも、金田一耕助の孫という設定は、大丈夫か?という感じであり、当時の中高生にはあまり受けないんじゃないかというのが正直な感想であった。しかし、読んでみると、怪奇、ロマンといったあたりは、まさに横溝正史、江戸川乱歩という感じで、絵もなかなか良かったので、自分はすぐにはまってしまった。結局、推理漫画の火付け役となり、名探偵コナン(確かコナンの方が遅く始まったと思うが)、不定期とはいえ、未だに続いている。
既に公になっている話なので、書いてしまっても良いネタバレだと思うが、第二作の異人館村殺人事件を読んだときは島田荘司の占星術殺人事件がひらめいた。案の定同じトリックであった(従って、占星術殺人事件を読みたい人は異人館村殺人事件を先に読んではいけない)。そして、更に案の定、島田荘司との間で一悶着起こっていた。
他にも似たようなトリックはあると思う。考えてみれば、エドガー・アラン・ポー以来百数十年の歴史がある推理小説又は探偵小説は、殆どトリックを使い果たしているのではないかと思う。後は、どれだけストーリーを面白くさせるかというくらいしか無いだろう。
話が逸れた。金田一少年は一旦2000年に終了したが(それによって、自分もマガジンを購読するのを止めた)、その後も単発物が年一くらいで連載されている。
単発物は2004年から始まっていたので、こちらに来る前から既にあったようだが、読んでいなかった(連載されているのを知らなかった)。こちらに来てからも既に3作、計4作が発表されていたのだ。獄門塾殺人事件はその3作目。つい、こちらで単行本を買ってしまった。
いつもはトリックの一部だけくらいしかわからないのだが、今回は犯人、トリックともほぼ完璧に解けた(勿論、かなり読み返したが)。なかなか着想なども面白かったが、実際にやろうとするとかなり難しいだろう(金田一少年のトリックは全てそうだが)。
表紙にも書かれているように、宿敵高遠遥一との対決が見物だが、これはいつまで続くことやら。シャーロック・ホームズのモリアーティー教授、明智小五郎の怪人二十面相という感じなのだろうか。
それにしても、当初名前を連ねていた金成陽三郎は何で外れたのだろう。その後、ミステリー民俗学者八雲樹の方で名前を連ねていたが、面白さでは金田一少年には及んでいないと思う。