ビートたけし『菊次郎とさき』新潮文庫、1999
「「貧乏」の悪循環を断ち切るには教育しかないと信じて、その「貧乏」の象徴をオヤジに見立てたオフクロ。そんなオフクロに苦労ばかりかけ、酔ってオフクロを殴って泣かせていたオヤジ。それを毎日見ていた、私たち兄弟。」
天才ビートたけしを育てた母親さき戸、父親菊次郎の回顧録。
すんごい強烈やわぁ。特に、母のさきさんはすごい人。
さきさんがビートたけしを産んだんが40過ぎで、たけしが「なんでこんな年で俺を産んだんだ」って聞いたら「おろす金がなかったんだよ」。
毎日でるコロッケに「今日もコロッケ」といえば、「食わなくったっていいんだ、お前なんか死んじまえ」。
でも、たけしが大学で家を飛び出て家賃を払いかねていると、知らぬ間に下宿先を調べて家賃を大家に渡している。
おっきなおっきな愛情と、厳しさと、ど根性を据えた人なんやな~って、別世界のように思えてしまうぐらいはんぱでないん。
そういや、さきさんが99年に亡くなったって記憶はうっすらと残っとるけど、なんとなく、「ビートたけしって母親を敬愛しとったんやなぁ」って思った気がする。
この著作からも、母親に対する感謝の気持ちが、ストレートな言葉ではないけどごっつ伝わってくるん。
読んでよかった。そう思える一冊です
「「貧乏」の悪循環を断ち切るには教育しかないと信じて、その「貧乏」の象徴をオヤジに見立てたオフクロ。そんなオフクロに苦労ばかりかけ、酔ってオフクロを殴って泣かせていたオヤジ。それを毎日見ていた、私たち兄弟。」
天才ビートたけしを育てた母親さき戸、父親菊次郎の回顧録。
すんごい強烈やわぁ。特に、母のさきさんはすごい人。
さきさんがビートたけしを産んだんが40過ぎで、たけしが「なんでこんな年で俺を産んだんだ」って聞いたら「おろす金がなかったんだよ」。
毎日でるコロッケに「今日もコロッケ」といえば、「食わなくったっていいんだ、お前なんか死んじまえ」。
でも、たけしが大学で家を飛び出て家賃を払いかねていると、知らぬ間に下宿先を調べて家賃を大家に渡している。
おっきなおっきな愛情と、厳しさと、ど根性を据えた人なんやな~って、別世界のように思えてしまうぐらいはんぱでないん。
そういや、さきさんが99年に亡くなったって記憶はうっすらと残っとるけど、なんとなく、「ビートたけしって母親を敬愛しとったんやなぁ」って思った気がする。
この著作からも、母親に対する感謝の気持ちが、ストレートな言葉ではないけどごっつ伝わってくるん。
読んでよかった。そう思える一冊です