漆工芸・スクラッチボード画/前田浩利のブログです。

日本の線画―前田浩利の仕事/銅版画・スクラッチボード画のすべて。

前田浩利/現代スクラッチボード技法の創始者。

2015年08月28日 | 漆工芸/前田浩利
 私のあらゆる線画の源流は、スクラッチボード技法に始まります。
  □ 漆工芸沈金のために―
  □ 西洋古典銅版画のために―
  □ 宣伝広告美術のイラストレーションのために―
 

この三種の業界はそれぞれが独立した造形世界を有しており、また、芸術的価値基準が異なります。
しかし「作品」 という概念は共通して「小刀で削る」 という行為に帰結します。スクラッチボードは
私が描こうとする創造的アートの世界に直結した技法です。複雑な制作プロセスを省略でき、対象の本質に
迫る唯一の画材です。


今回、このブログで発表しました〈東日本大震災・漆工芸沈金〉の絵をご覧頂いた方から、
日本の漆工芸二千年の歴史上、はじめて登場した技法ですといわれました。(北陸の漆器産業の方がた~)
それと同時に、この沈金による線画の成立過程―その歴史など、そしてこの技法の入門と練達の方法を
解りやすく解説してほしい、云われたことがあります。


私はこのブログのなかで初めて宣言します。スクラッチボード技法こそは、世のあらゆる
線画のアート表現に適した創造的素材であるということを――。漆工芸沈金技法の為に、また西洋古典銅版画の
修練のための素材として、有効な手段であることを、私の作品を通してご説明してゆきたいと思います。



恐縮ですが私の略歴を三枚掲げます。 《 前田浩利の略歴---1》



上部を拡大して見て頂きます。








《 前田浩利の略歴---2》
西洋古典銅版画作品8点― /アムステルダム国立美術館に収蔵される。


私のあこがれの美術館/アムステルダム国立美術館です。
レンブラント美術館として、あまりにも有名な美術館です。フエルメールもありますね。
1991年に、私は思いきって同美術館に銅版画作品を送りました。とにかく私のオリジナル作品を
見て頂きたいと思ったからです。一ヶ月後、封書がとどきました。版画室長のG・ライテン教授
からのお手紙です。世界にこの人ありといわれる レンブラント研究家の第1人者の方です。全文は掲載
できませんが、古典銅版画としての風格、格調の高さについて啓示を頂きました。私の古典銅版画は線画です。
一本の線にこだわり続けたいと思います。 (浩利 記)


 

 私はかって米国では五回、個展と協会展を開催してきましたが、この30年間は日本で開催
 したことはありません。私の銅版画は、ぜひHPを見て頂きたいと思います。

http://www.maeda-urushi.com

 





(前田浩利の略歴----3)


前田浩利の略歴を見て頂きありがとうございました。
 
私の3・11大震災の漆工芸沈金の技法、西洋古典銅版画の技法も、その根幹を成す技法は、
スクラッチボード・イラストレーションの技法です。
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http://www.maeda-urushi.com
E-mail:maeda8@ion.ocn.ne.jp
Message
前田伝統漆工房
制作工房/大阪市此花区伝法2-1-54 TEL/06-6468-1588

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【前田伝統漆工房/前田銅版画工房/前田スクラッチボード・スタジオ】
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上記三様の制作様式は (漆工芸沈金-東日本大震災の制作/西洋古典銅版画制作/広告デザイン界の
イラストレーション )と表現形式は異なりますが、根本になる技法は、スクラッチボードの削りの技術です。
【 前田 浩利の略歴 】