お好み夜話-Ver2

旨いものはすぐに無くなる

別所温泉の帰りに寄った酒屋で、幻の酒を発見。

値段を聞いてみると、ひじょうに良心的な価格。

即買い



福島で探したけれど売ってなかった日本酒「飛露喜」と、はじめてお目にかかる芋焼酎「蔓無源氏」。

「飛露喜」の方は、大阪でたまたま入った居酒屋で飲んだので味はわかっていたが、「蔓無源氏」はまったくの未知数で、酒屋の主人の話しとラベルの能書きに期待が高まるばかり。


「蔓無源氏 / つるなしげんじ」というのは、明治40年に見つかった数少ない在来品種の芋のことで、大正時代から昭和の初め頃までは、食用・焼酎などに使われていたが、第二次世界大戦を機に、当時収量の高かった「農林2号」などの芋に取って代わられ、昭和40年以降は鹿児島県でも収穫実績がない状態が続いていたそうだ。

その「蔓無源氏」を復活させ、大正時代の製法で作られたのがその名も「蔓無源氏」なのだ。


今年はもう走る予定がなく、いつでもリミッターを解除できる身の上なわけで、飲みたくて味見したくてウズウズしていると、8時半に早くもお客さんがきれてしまい、我慢の限界とばかり一升瓶のf封を切った。

先ずはストレートでいってみると、んんっ!!
ウンマ~イ!!!!

甘い香りと余韻の中に 、ガツンとくる力強さがあり、まさに「大正の一滴」と呼ぶに値する味わい。

続いてロック。

氷や水で割ると、途端にパンチがなくなってしまう酒があるが、これは違う。

これは飲んでしまう、危ない焼酎だ。

さらにお湯割。

ま、納得だね、まちがいない‼


フムフムとやっているところへ、「auちゃんパパ」が現れた。

この男、東京も当たり、京都も当たり、今やオヤジの嫉妬の的だ。

どこかに不正が有りはしないか、酔っ払わせて白状させてやろうと、「蔓無源氏」を注いだ。

たとえ師匠でも、容赦しないのだ。

すると彼が言うには、「仙台国際ハーフマラソン」が当たっているというので、すぐさまホームページを見てみると、ホントだ!! 募集定員に満たなかったので、一次申し込みした全員が走れるのだ。

取りあえず良かったが、それで東京と京都の悔しさはまぎれやしない。

それ飲め,やれ飲めと、かあちゃんにいい加減にしなさいと怒られたときには、「蔓無源氏」は半分に減っていた・・・・・、だからうまいもんは早い者勝ちなのです。

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