日比谷TOHOシネマズ シャンテ、初回11:00。
チケット売り場に並ぶのは中高年が多い。
小僧といえどもその例外ではないが、劇場で1954版を観るのは初めてだ。
オヤジにしたって封切りで観た世代ではないが、幸い名画座という小屋があったからスクリーンでは観ているけれど、その当時にしても画面は荒れて雨が降ってるような画質だったから、今回のデジタルリマスター版は観ないことにはおさまらないので、小僧を連れて3、4ヶ月ぶりの映画鑑賞だ。
ハリウッド版を観る前に、レジェンドを改めて学習するのはGファンとしては正しいでしょう。
60年前にこれを観た人たちの驚きを共有するように、普段ブツブツとうるさい小僧も大人しく鑑賞。
特撮がCGになり、不可能な映像表現はないといってもいい時代なのに、1954年のゴジラのモノクロの重々しさとエポックメーキングなシチュエーションは不滅だ。
後に続くシリーズとは違い、御子様ランチなドラマツルギーは微塵もない。
役者の層の厚さと「黒澤明」の盟友「本多猪四郎」の演出、知らぬ者のない「伊福部昭」の重厚な音楽、初代ゴジラ(通称初ゴジ)の三白眼の不気味さ、怪獣=子供向けなんていう後の評価はここにはない。
そりゃ、いくつか突っ込みどころがあるのはご愛嬌。
しかし戦後の傷がまだ癒えない時のこの企画、現在だったらつまらないチャチャが入ってとても出来ないだろう。
スクリーンでの初ゴジ体験をしてハリウッド版を観るべし !!
最新の画像もっと見る
最近の「銀幕夜話」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事