たらったら♪生活

10年前の子宮頸がん2b放射線単独療法経験日記

親戚には内緒の方がいいようで

2006-01-10 | 子宮頸がん放射線治療日記

親戚の叔母達が私の顔を見ると「どうなの?
大丈夫なの?」と聞いてくる。彼女らが騒ぐのも
仕方が無いとは思うけど、たとえ転移が見つか
ったとしても今日明日、寝たきりになるわけでも
無いんだから落ちついてって思う。

親戚というものはいつでも小うるさいもので
私は彼女らとの集まりにはいつも仕事のせいに
して避けていたものだ。叔母というのは、
どうしてこうもズケズケしていて親でも気を
使って言わないことも平気で言ってくるの
だろう。苦手この上ない。

今回、どこか、いい病院を知っていたらと
思ってがんのカミングアウトをしたら親以上の
大変な大騒ぎになってしまった。

私が手術も抗がん剤も拒否していると母が言って
しまったものだから遠慮知らずの叔母は
母に「娘の育て方を間違えたからこういうことに
なったんでしょ」とまで言われたらしい。
私は悔しくて涙が出て、こういうことは小うる
さい親戚などに話すことじゃないんだなと
つくづく後悔した。

病気などを知らせる相手はごくごく身近で十分
だと思う。もし同居していない高齢な親なら
入院1週間前くらいに報告しとく程度でもいい
感じはある。昔は告知なんてなかったから本人
だけが知らないという状況があったが今はヘタ
すると本人だけが知ってるということもある
らしい。それもアリだなという気もする。

そんな叔母達ではあるけど、1人では新幹線にも
乗れない母を連れて一度、病院へ来てくれた。
病室は誰もみな家族や友人が毎日お見舞いにやって来る。
こんな私でもお見舞いのないひとりぼっちは
ちょっぴり寂しくて羨ましかった。だから母と叔母
達が来てくれたのは実は内心とても嬉しかった。

外出して東京駅に見送って1人病院へ戻る夜道は
切なかった。家族や親戚は重いけど本気で心配も
してくれる。あーもう頭が上がらない。





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