たらったら♪生活

10年前の子宮頸がん2b放射線単独療法経験日記

心配してもしょうがない

2006-05-08 | 子宮頸がん経過観察日記
1年に1度の経過観察も気持ち的にはストレスだ。
これが3ヵ月に1度では、その度ドキドキすることになる。
がんは人を心配性にさせる。

私はこの悪環境で30年や40年も生きてくれば人は
何かしら次々と病気が体に出来てくるだろうと思っている。
体調不良は若い頃からあるから探せば数値の異常なんて
ざらに現れるだろうし最新のマルチスライスCTの画像検査を
受ければあちこちに怪しいものが見つかり次の日は病院のベッドで
立派な患者の出来上がりだ。

病気の心配をするのはキリがない。家庭の医学のぶ厚さ、
あれだけ病気はある。あの本の中には治せない病気も
たくさんある。逆に治療が不要な、体の生きているから
こそ起きる自然な症状にも病名はつけられているし本には
載っていない未知の病気も今後、出て来るだろう。
がんだけを苦にしていても始まらない。これらすべての
病気の心配もくわえると毎日、検査をしても足りない
かもしれない。パーフェクトな健康体を持続すること、
そもそも健康体というものがあり得るのか。

私の同い年の知人は去年、胸の血管が詰まって突然死
してるし事故で無くなった知人もいるのでがんが良好
なら良いという話は通用しない。物騒な世の中になったから
事件に巻き込まれない保証もない。
がん関係なく自分の死、寿命について、けっして遥か彼方
の遠い話とは思えない。

私は幸い?独身で子供がいないので子供を残して
先には死ねないという心配はない。申し訳ないが親は
兄姉に任せる。猫が2匹いるが彼らの寿命と私の寿命が
同じくらいに歩調が合えばちょうどいいし。(最近は猫も
長命だけど)

加齢に合わせて自分の身の回りはシンプルにしていかなきゃと
思っている。先日も「ひとり暮らし達人術」吉寛紀代子(三省堂)
という本を借りて来た。高齢に向って独身者の暮らし方、死の
準備について役立つ内容だ。

今、長寿と言われているのは今、80才以上の人達であって
私達の寿命も伸びるとは思えない。食べ物、環境ともに悪化
した中で育ち体力も昔の人達に比べ弱いしストレスにも弱い。
検査機器の性能が良くなったのもあるが20代、30代の
がんも多い。母や父が私の年齢の頃にはもっと若々しく
今の私の老化っぷりは彼らを追い越す勢いだ。
母も体が弱い人で私も体の丈夫さにはまるで自信がないから、
もともと長く生きれるとは思っていない。
早かれ遅かれ生物は生まれて来たら死亡率は100%なのだ。    
だからこそ自分の「いつか」を心配してもどうにもならない。
来る時は来るし助かる時は助かる。ダメな時はダメ。
自然に委ねようと思っている。
               (続く..)


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