平常心ではパフォーマンスはできませんよ。

2014年06月03日 | メンタル

こんにちは。荒木香織です

 

どの競技もシーズン真っ盛りですね

選手、コーチ、保護者の方など、お話をする機会が多いのは、やっぱりシーズン中です。

本当は、メンタルのスキルを鍛えるには、オフシーズンを利用すると良いのですが、試合がないとなかなかその必要性を感じないものなのでしょうね。

 

さて、試合において、「平常心」で「練習通り」にプレーをすることは不可能です。

なぜならば、練習と試合とでは、周りの環境(場所、観客の有無、アナウンスの有無、準備内容の違い、対戦相手の存在など)も、自分自身のフィジカルとメンタルの状態も同じではないからです。

試合において自信をもってプレーをするには、フィジカルのアクティベーション(心拍数、呼吸、ドキドキする)とメンタルのアクティベーション(不安、ストレス、恐怖感)をうまくコントロールすることが必要です。

現場でよく聞く、「気合いをいれる」という表現はきっとアクティベーションのレベルを上げることを、「リラックスしろ!」はときにアクティベーションのレベルを適当なレベルまで下げることを意味するのかもしれません

 

アクティベーションとは?
選手が試合や練習において経験する、フィジカルとメンタルの活動レベルです。

最も低いレベルは昏睡状態であり、最も高いレベルは周りの環境や自分自身の状態への極度の懸念です。

NL Kaori1

試合前にアクティベーションのレベルが高くなりすぎると、チョーキング(また今度記事にしますねにつながります。

 

アクティベーションのレベルが高すぎるときのフィジカルの症状は:
胃がムカムカする、心臓がバクバクする、呼吸が荒くなる、筋肉の硬直やうまく動かないような感覚、だるい、口がカラカラになる、手が汗ばむ、トイレに行きたくなる、筋肉がつる、顔が赤らむ、声がうまく出ない、あくび、頭痛、吐き気などです

 

メンタルの症状には、以上にイライラする、混乱する、サインなどを忘れる、集中できない、判断ができない、自分自身を疑う、恐怖感、心配、コミュニケーションがうまく取れないなどが挙げられます

 

アクティベーションのレベルが高すぎると、不安が高まり、自信をもってプレーすることが困難になります。

視野が狭くなるため、うまく対応できないことから、ミスも増えます。

 

コンタクトや全身のパワー発揮の多い種目・ポジション(ラグビー・投擲種目・ウエイトリフティング)に比べ、スキル(キック、パス、シュート)や判断の多い種目やポジションはよりアクティベーションのレベルが低いことが必要となります。

 

一番良いプレーが出来た試合などを思い出し、自分自身に適切なアクティベーションレベルについて理解するようにしましょう

適切なアクティベーションのレベルに気づき、常にコントロールできるとパフォーマンスは安定しますよ

 

 

サーフィンには最高の季節ですが、無理そうです

 

荒木香織

Thinking Rugby (Hodge & McKenzie, 1999)

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