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ゼロから始めた田舎暮らし

水も電気もない北海道の原野を購入し0から始めました。

夫婦と犬2匹猫1匹馬1頭と鶏20羽の大世帯。

防災について考えます。

2011年03月19日 | 日記
UncleBeeは海上自衛隊当時に防災について多くを学びました。
あんな大きな鉄の船が浮かんでいて、それを使ってドンパチ戦をやろうって言うんですから軍艦って実は防災哲学の塊なんですよね。
例えば電気。
船の場合いくつかの発電機を持っています。
例えば、3台の発電機を持つ船がある場合、それぞれ船の中で離れた場所に設置されています。
そして、どの発電機が壊れてもそれをフォローする回線が幾本か用意されています。
でも、その回線が全て駄目になった場合、今度は応急的な回線を手で引く用意があります。
戦が終わり、満身創痍の船で漂流していると想定して、発電機を回すエアー(通常発電機は圧縮エアーで回します)も無い状態だったら、バッテリーで回せる非常発電機があります。
もしも、もしもその発電機のバッテリーが壊れていたら!その非常発電機を回すためのスターターになる手動起動の発電機があります。
そう、あの大きな船をまったくゼロから起動しようとすると、小さめの耕耘機のエンジンをグルグル手で回してスタートし、その電気で非常用発電機を回し、非常用コンプレッサーを回し、主発電機を回し主コンプレッサーを回し、メインエンジンを回すわけです。
大切な機械、発電機や操舵装置などには、必ず三重四重のバックアップがあります。
そしてそれをいつでも使えるように必ず定期的な点検とそれを使いこなせるように訓練をし続けています。

で、今の生活ですが。
もし、大地震や災害で全てのインフラと流通がストップした場合を想定した環境を作るつもりでいます。(移住前からそのつもりでした)
災害だけじゃなく、社会そのものが今のようにエネルギーや食料をジャブジャブ供給できる状態って、そんなに続かないんじゃなかろうか?っていつも思っていましたから。
今の東日本の状態がいつかは来るような気がしています。
そんな訳で「自給自足」を目指しています。
そもそもエネルギーも衣食住全てを自給できる技術と環境の構築こそがこの移住の目的です。

例えば電気!
北電が止まれば、移住当時使っていた発電機があります。
燃料が手に入らなくなれば、明かりはランプ、冷蔵庫は地下倉庫、情報取得(パソコンやテレビラジオなど)は太陽光発電による蓄電を考えています。

食料は自給率を上げてゆきます。
普通は買い物もしますが、出来なくなっても自給分でも四季を通じて食べてゆけるような耕作計画や家畜の導入をかんがえます。

お風呂や暖房は薪と灯油を使いますが、お風呂などは薪だけでも焚けるようにしておきます。
灯油が手に入らなくなっても薪だけでお風呂と暖房を確保できるようにします。
使えないのは給湯器だけですね。
シャワーはあきらめて、食器洗いはストーブで沸かしたお湯を使います。

ま、移住前からランプを揃えたり、今回も母屋用にクッキングストーブを仕入れたりしているのはその為です。

灯油やガソリン、軽油を備蓄する事もある程度考えますが、社会そのものが供給してくれなくなれば備蓄も単に時間稼ぎに過ぎません。
UncleBeeは危険物取り扱い主任の免許も持っていますから、ガソリンスタンド丸々一個分の燃料の備蓄も法的に可能ですけどね。

住居は、母屋に住みますが、そこが壊れても今住んでいる家が残るかもしれません。
最低限度生活できる建屋を三つ作ります。
今の家、今度作る母屋、生活エリアの山小屋風の倉庫です。
最後の倉庫は3坪で暖房も入れますから雨露と寒さがしのげる構造にします。
それらの家や倉庫が全壊した場合、移住当初住んでいたキャンピングトレーラーがあります。
これは冷暖房もトイレもシャワーも付いています。
少々痛いんでいますからその内レストアします。

衣食住の最後は衣類です。
これもある程度自給できます。
羊の毛さえあれば(ここでは比較的簡単に手に入ります)殆ど全ての衣料をUncleBeeは作れます。
いざと言う時のために、趣味として腕を磨いておきます。
衣類の備蓄は簡単です。
古着を捨てずにダンボールなどにしまっておけばかなり使えます。

と、まあ。
我が家の場合将来は万全に見えますが、一つだけ問題があります。
それは水です。
深度25mからくみ上げていますから、電気が無いとくみ上げられません。
井戸用に発電機を常に使えるようにするには、燃料の備蓄しかありませんが、手動による方法も考えています。
ちょっと説明が長くなりますので、機会があれば紹介しますがUncleBeeは一応鉱山技師の資格もありますから、地面の中から色々な物を引っ張り出す知識はあります。

手付かずの3000坪の土地は将来は計画的に伐採をして綺麗な森にしたいと思っています。
つまり、恒久的に薪を取れる森です。
我が家にとっては永久にエネルギーを供給してくれる油田を持っているようなものです。

娘夫婦が、千葉でオール電化の家を新築しました。
奥さん、最新の家を建てた娘を心配しています。
普通は原野に掘っ立て小屋で暮らしているこちらが心配される側ですが、震災のような非常事態になると、こういう生活のほうが潰しが利くし、フレキシブルに生活できます。

三年後をめどに、これらの環境は整えるつもりです。
整うまでの心がけは 「無いと思うな運と災難」 です。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うりむぅ)
2011-03-19 20:42:08
凄い・・。
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Unknown (UncleBee)
2011-03-20 06:41:26
支援や救助も大切だけど、それを受けなくてもいい様な準備が結局、救援の手数を減らす事になると思うんですよね。
返信する
Unknown (さるた。)
2011-03-27 17:16:29
UncleBeeさん、すごいですね。
人生無駄ないというか。

さるたは
電気がなければとりあえず自転車発電だ!!
としか発想できません(^^;)
返信する
Unknown (UncleBee)
2011-03-28 06:19:28
日本人は優秀ですから、やれる人がやれる事をやれるだけやれば、必ず復興します。
自転車発電だって立派なエネルギーですからね。
返信する

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