馬ふるる

近くて遠いG1

今年一年を振り返ってみて、真っ先に口に出るのか、「勝利が遠い!」ということ。

実際に、2歳と3歳で5頭がこの一年で走ったものの未勝利に終わりましたから(T_T)

ティレニアのように未勝利戦を勝ちきれずに引退したり、サンテルノやフラムエトワールのように怪我で早期デビューが叶わなかったり。

マメールロアは力不足で未勝利引退、キャリア1戦とはいえ、タイダルフォースも余程の変わり身がないと来年も厳しい戦いを強いられそうです。

全部が全部、上手くいくとは思ってはいませんが、さすがにティレニアの未勝利引退とフラムエトワールの離脱は堪えましたね(-_-;)

そんな中で、一頭気を吐いてくれたのがカテドラル。

G1には春と秋に一度ずつ走り3着と6着。アーリントンCでは、まさかの出遅れからの怒濤の追い込みで2着。

その前が連続で大敗していただけに、泣けてくるくらいの感動がありました。

そこから臨んだNHKマイルCで、見せ場充分の3着となるわけですが、あの3週間は久しぶりに競馬でワクワクしてましたね。

というわけで、来年もカテドラルに引っ張っていってもらわなきゃなのですが、まずはどこでもいいから重賞を勝ってほしいですね。

そして再びG1の晴れ舞台に立ってほしい!

来年のマイルCSは得意コースの阪神で開催されますから、出来ることならばそれまでに重賞勝利を果たしてほしいものですね。

本当の目標はG1に出ることじゃなくて、G1に勝つことなんですけど...

でも、この秋のG1レースを見ていくと、G1の壁の高さを感じずにはいられません。

キャロット自体は、国内G1だけでも、この一年でサートゥルナーリア、リスグラシュー、クリソベリル、レシステンシアと4頭もの勝ち馬を送り出していますが、やはりどの馬も化け物みたいな高いポテンシャルがあるし、レース運びも上手だもの。

NHKマイルCで僅差の勝負ができたとはいえ、勝ち馬のアドマイヤマーズなんかもそう。

アドマイヤマーズを物差しにすると、4着と完敗した皐月賞の1~3着の化け物ぶりが際立つわけですが、その先着馬のサートゥルナーリア、ダノンキングリー、ヴェロックスで現時点でG1を勝てているのはサートゥルナーリアだけ。

そのサートゥルナーリアが秋の天皇賞ではアーモンドアイに完敗し、有馬記念でもリスグラシューの鬼脚にあっさりと交わされる。

ダノンキングリーもマイルCSでは取りこぼし感はあるものの敗れてしまうし、ヴェロックスに至っては重賞すらまだ勝てていない上に、有馬記念では上位との力の差を見せつけられる敗れ方をしましたから。

富士Sで斤量差や仕上がりの差があったとはいえ、カテドラルがアドマイヤマーズに先着し、その後、カテドラルがマイルCSで小差の6着と健闘。そしてアドマイヤマーズが香港マイルを制したときには、G1が少し近いものに感じられたものですが、G1馬が勢揃いの有馬記念のあのレースぶりを見て、その思いは完全に吹っ飛び、遠い遠い存在になってしまいましたね。

さらに有馬記念の前後の2歳G1で、サリオスやコントレイルの圧巻のパフォーマンスを見てしまうと、来年の秋以降は路線が被りそうなだけに、このレベルの馬たちに敵うものなのかという思いも湧きましたね。

カテドラルに足りないもの。

それは一にも二にもレースセンスでしょう。

折り合いには心境を見せつつあるものの、まだレース中のオンとオフの切り替えは走ってみないとわからないレベル。

馬群に包まれたらどうか、一列二列前の位置を取りに行った際に掛かりはしないかなど、自在性という点でも明らかに見劣ります。

それらがある程度身に付いて初めて、終いの脚がゴールまで続くようになり、そこでようやくG1での勝ち負けを意識できるところまで持っていけるのではないかと考えています。

もっとも、意識できるのと勝つのはまた別問題。相手関係はもちろん、コース適性に枠順、展開といったレースのアヤが上手く噛み合わないと、勝利までは届かないでしょう。

競走馬のピークを踏まえると、それを来年、再来年で叶えなきゃいけないわけですから、やはり道のりは遠く険しいよなあ...

トップクラスの競馬を見てしまうとネガティブな思考に入りがちですが、反対に下を見るとカテドラルはほんの一握りのオープン馬の中の1頭なんですよ。

間違いなく力はあります!

出資者はこれまで通り、見守り応援することしかできない(カイバ代はキチンと払います(笑))けど、更なる高みを目指して来年も頑張って、無事に一年を走りきってほしいものです(^^)

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る