道具一式を譲り受けた時、持ち主が16年前に捺染したという糸が
捺染枠にかかっていた。
ほどいてみると、今では多分なかなかお目にかかれないような
ほそーーい2本取りのブーだった、
何かに生かさなければ。

それは半ば使命感。しかし保存状態もわからないし、
糸だって枠にかかったまま16年前だ。
着尺や帯などは残念ながら責任持って使えない。
ということで、ずーっと巻いたままだった。
昨日ふと思い立って、残糸で織っているものに織り込んでみた。
なんかかわいい。いい感じ。
そうだ、やっぱり織って布にしてあげよう、
どんな小さな布でもいい。
生き生きした16年前の島の空気を閉じ込めた布。
6月のギャラリーストラッセ(西宮市夙川)でお目見えします。
お楽しみに。