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不登校の背景要因等について

2024-05-13 15:33:24 | 不登校支援 子どもの養育 学校教育
 今回は表題の通りですが、いよいよ不登校の背景要因について考えてみようと思います。
 その前に少しだけ記させていただきたいことがありますので、よろしくお願いいたします。不登校の保護者の皆さんは、本当に大変な思いをされていることについて、大変なことと拝察します。
 特に周りの心無い方や学校の先生方等からも、親が悪いとか、育て方が悪いからとか言われると、心が折れてしまいそうになることもあるかと思います。
 そのようなときには、何とお声を掛けたらよいか困ることも多くあります。私も不登校の児童生徒の保護者の方とかなりたくさんお会いして、相談を受けたりしてきましたので、保護者の方のお心が伝わってくると思える時が多くありました。
 また、保護者の方の多くは、悩みながらもあきらめることも当然なく、相談をお休みになることもなく継続的に面接に来ていただく方が多くありました。
 ただ、保護者さんの中には、いろいろな事情や保護者の方ご自身の心情のために、不登校に関心が持てず相談を勧めてもおいでになりにくい方もおられたのが現実です。
 でも、多くの方はかなり時間が経過しても、変わらず面接に来ていただきました。そのようなときは何とかしたいと思いながらも、あまり大したこともできずに時間が過ぎてしまうこともありました。
 保護者の方にお会いすると、皆さん真剣で何とかしたいの思いが強くありました。そして、相談を重ねていくことで、少しずつではありますが、いろいろと話していく中で、親御さん自身がいろいろと考えたり気づいたりして行き、そのことで、親御さんの気づかないほどの自然な変化がお子さんに影響して、お子さんの状態が良い方に変化してくる例も多く経験しました。
 少し極端な例かもしれませんが、一例として中2の3学期にあることから不登校になった生徒がいました。この生徒は完全な不登校で何をしても何を言っても動かない状態でした。困ったお母さんが、不登校がそんなに長引かない時期に相談に見えました。その方はとても熱心にいろいろとお考えになったようで、自分でこうするのが良いのではないかと考えたことを実際にお子さんに対して実行していきました。
 すると、それにつれてお子さんの方が変わってきて、3年になった5月末ころからは、少しずつ再登校するようになりました。そしてだんだん休みの方が少なくなってきて、7月にはほとんど休まないようになりました。夏休み明けを心配していましたが、休むこともなく登校しました。そして、最終的には、高校への進学を実現しています。

 この例の場合は、いろいろなことが重なってそんなに時間がかからずに回復することができました。この生徒は成績もよい方で、進学への意欲もある程度持っていました。また、親御さんが早期に相談にお見えになったこともよかったと思います。私はあまりはっきりした助言等は行いませんでしたが、ていねいにお話を聴かせてもらうことだけはしたつもりでおります。
 お母さんは、話をしながら冷静に状況を把握されて、子どもさんの状態に沿って、手立てを工夫して行ったと思います。
 そのようなことが積み重なって、お子さんの変化を促すことができたと思われます。いずれにしても、不登校としては、極めて短期に回復することができた例と思われます。

 しかし、一方で相当長い期間に渡って取り組みを続けましたが、再登校は十分ではなく、中学卒業後は、通信制の高校やサポート校等に進学した生徒も多くいました。ある生徒は、中学時は学校の友だち、クラスの人等と顔を合わせることもなかったのですが、通信制の高校に進んでレポートをきちんと出して高校生活を続けたとのことでした。そしていつの間にか動けるようになり、アルバイトも行うようになりました。さらに専門学校に進学したと、しばらく前に親御さんから聴きました。本当に良かったと思った次第です。
 不登校になっても、子どもの成長力は欠けることはありません。たとえ時間がかかったとしても、其の子どもなりに成長していきます。そして、それぞれの子どもに合った環境や条件の中で生きていけるようになります。多くの子どもがそうなっていますので、それは信じてもよいことだと思っています。また、子どもを信じてやることが一番大切なこととも思います。あきらめてしまわないことが大切と思われます。それぞれの子どもに合った学びや経験の場が必ずありますのでそれは信じてもよいことかと思います。また、子どもは自分に合った場を必ず見つけ出すものだとも思っています。何時の日にか自力で自活していけるようになると思いますので、あまり強い期待を持つといけませんが、自然に待ってあげるのが良いかと思います。
 ただ、中には諸般の事情で引きこもりにつながりかねない例もみられることもありますので、留意が必要とも思われます。
 子どもさんの不登校の場合には、親御さんや周囲の方は、恥ずかしいとかいろいろなことは考えずに、なるべく早く相談機関等や医療でも相談をするのがよいと思います。
 学校には、どこにもスクールカウンセラーがいると思いますので、相談を行うのが良いと思います。また、児童相談所、福祉事務所等や民間の相談機関もありますので、それらを利用することも必要かと思います。
今回はここまでにしたいと思います。要因に行きませんでしたが、次回以降に触れてみたいと思います。コメント等がありましたらよろしくお願いいたします。
 
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