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ストレスと自律神経、そして対策

2024-04-07 15:44:02 | 不登校支援 子どもの養育 学校教育
 前回は、ストレスの意味や、それが強すぎると心や身体に影響が出て、心も身体も凝り固まってしまって、自由な人間らしい生活・思考、活動等もしにくくなるということを述べさせてもらいました。
 その結果、理論の投稿の時よりも多くの人に見てもらいましたので、皆さんが、ストレスの強い状態に置かれていて困っていることもあるのかなと思い、今回もストレス関連で投稿することにしました。ご了承お願いします。
 子どもにもストレスが多くかかっていて、大変なようです。私が知り合いの家に行っているときに、ちょうど小学生の下校の時刻だったようで、その家のお孫さんが帰ってきました。小学校の低学年ということで、男の子でした。普通は、小学生と言えば、帰ってくるなり、おなかがすいたとか、遊びに行ってくるとか言って、カバンを放り出して出かけてしまうものですが、その子は、そんなことはなく、茶の間の私がいるところから少し離れた椅子に座って、何か疲れ果てたような、放心したような姿で、ずっと座っていて動くこともありませんでした。
 それを見て、私は、この子どもが学校で過ごした時間の意味がすぐに分かりました。ぐったりと疲れて動けないような心情の世界で生活してきたのであろうと感じたわけです。
 このように本来エネルギーにあふれている子どもでも、ぐったりしてしまう生活を送っていることが、その子の表情や身体の姿から自然と伝わってきました。現代の子どもも大変だなー、昔と違うのだなと思った次第です。
 大人の社会も同じで、会社では効率や能率が極限まで求められ、何事よりも営業利益等が優先され、その他の組織では間違いやマイナスが絶対に出ない、出さないように細かすぎるほどの部分にも注意するように求められていることが多いと思います。
 少しのゆとりも持てない社会で生活することは、本当に心身に影響を与えられるものと思います。
 人と人が孤立的に存在することを日常的な状態とする組織では、当然ふれあいの時間もなく、人は競争的な状態に置かれるわけですから、ただただ疲労するばかりかと思われます。
 疲労の蓄積は、心情の在り方にも影響し、人の持つホメオスタシス(恒常性)も保てなくなると思われます。

 私がある精神科の医師に聴いた対処法では、次のようなことを聴きました。
 1 いる場所を変えてみること。旅行などはとても良いでしょうね。でもいつも旅行に行くというわけにもいきませんので、その代わりに何か少し変えてみるでもよいでしょう。毎日の通勤経路を変えてみる、ちょっとふだんいかないところへ行ってみる。(但し危険は避けてくださいね。)場所や時間の変化ですね。
 2 優れたものに接してみる。優れたものはたくさんありますね。音楽、絵画、芸能、学問、食べ物、そして優れた人、等々ですね。
 3 感情を吐き出せる経験を持つ。上のものと合わせると、うまくできると思いますね。例えば怒りの感情が起こった時、映画でそのような感情を表現しているものを見るとか、怒りのときはバイオレンスものとうがよいかもしれませんね。悲しいときは悲しさを表現した音楽等はいいかもしれません。
 自分の心に合ったものがいいです。さみしいときに心を奮い立たせようと思って元気すぎる映画でも音楽でも見聞きしたら、心に合わずかえっておかしくなるかもしれませんね。いろいろと工夫はできると思いますね。
 4 最後は「寝る」です。ストレスフルなときは、睡眠も浅くなりがちなのですね。なので、いろいろあるとは思いますが、とりあえず寝るがよいと思います。
 私自身も短睡眠が何日か続いた場合は、思い切って早くに寝てしまうことにしています。睡眠の時間と質はとても大切なことと思います。
 スマホの時間が長すぎる、PCの使用時間が長すぎる等は、心の不安定をもたらしますので注意が必要です。
 子どもも年齢に合わせておなじような対応ができると思いますし、必要とも思います。
 自分以外の人との会話もストレスを軽減するよい方法なのですが、それについては別の機会に触れてみたいと思います。今回はここまでです。 
コメント
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