こだわり

「ボクにはこだわりがあるのですよ」

 

ほほう、何ですか？

 

「テーブルの下に敷いた敷物から出ている一本のフサなのです」

 

「夢中で愛でたりはしませんが、押さえとかないと気が済まないのですよ」

 

「多分、ボク以外には分からない愛し方なのですよ」

 

ええ、まぁ・・・・。

多分どころか、絶対価値が分かりませんです・・・・。

 

「ですから、このフサは取ってはいけないのですよ」

 

承知致しました。

 

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