誰もが通る道

医療現場で通らない道って、ある?

患者の急変には日頃から備えることが大切

2023-03-16 01:53:03 | 急変

患者の急変は、いつどこでどんなときに起こるかわかりません。
ルーティンの健康観察時に予兆が確認されれば、看護師の間で情報を共有し注意深く確認できます。
しかし、多くの患者は予兆なく体調の変化を引き起こします。
それゆえに、「急変」という言葉が用いられているのだと把握しておきましょう。

急性期の患者を中心に受け入れる高次医療機関で働く看護師の場合、急変は常に隣り合わせだと気持ちを引き締めることが可能です。
一方、外来を中心とした地域のかかりつけ病院で働く看護師は、急変への対応意識が薄れている可能性もあるでしょう。
そのうえ、皮膚科や整形外科といった診療科では、さらに急変患者を目の当たりにする可能性が低くなります。
病院で治療を受けている疾患以外が原因で容態が急変することもあるので、常に急変時はどうすべきかを意識して業務にあたりましょう。

患者の急変に対する迅速な行動が患者の命を守り、後遺症のリスクを減らします。
このように記すと、看護師にとって大きなプレッシャーにつながってしまうかもしれません。
しかし、急変の初動対応は看護師にとって基本項目の一つとも言われます。
基本を忘れてしまえば、すべての看護にも関わってくるでしょう。
そのため、急変時のフローを定期的に思い出し、常に迅速な行動をとれるよう対応力を高めていくことが大切です。

急変に対する初期対応のフローは、ガイドブックや看護師の教科書など数多くの媒体で取り上げられています。
常時携行用の印刷用ファイルもあるので、ナースグッズの一つとして準備しておくと良いでしょう。