急変対応のいろは

医療において突発的なトラブルは付きもの

急変対応の基本の「ABC」

2023-02-20 01:53:03 | ABC

「新人看護師は急変に対応できない」と言われ、悔しい思いをする看護師もいることでしょう。
実際、手も足も出ずただただ先輩看護師の挙動を見守るしかできないケースも少なくありません。
「次こそは初動対応ができるようになりたい」と思っているなら、まずは急変時のABCを完璧に覚えましょう。

中でも、急変時の迅速評価はよく言われます。
ポイントは、「Airway(気道確保)」「Breathing(呼吸の評価)」「Circulation(循環器系の機能評価)」の3つです。
一般的に舌根が気道を塞いでいないか、努力呼吸に変わっていないか、徐脈や頻脈に変化はないかなどを確認して一次評価へつなげましょう。
先輩看護師は両手や聴覚、視覚などあらゆる部位を使って時間をかけず迅速評価を行います。
意識がない場合や心肺機能が不全状態な場合は、その状態にも注意して観察しなければなりません。
迅速評価のABCは、教科書などにも掲載されている基本中の基本です。

このほか、勤務先で統一している評価方法があるケースや、診療科によっても確認すべき観察項目がある場合が珍しくありません。
脳障害などが懸念される場合は、対光反射や痛み刺激に対する反応、意識レベルの確認が必須です。
また、心拍や呼吸、胸郭状態が悪ければチアノーゼが起こっていないか注意深く確認しましょう。
唇の色だけではなく、全身の皮膚の色や体表温なども確認すると、先輩看護師や医師へ引き継げます。

経験が浅い新人看護師は、咄嗟にできない場合が大半です。
フローを頭に叩き込むほか、先輩に教えを請いながら観察ポイントを覚えましょう。
また、このサイト(https://看護師緊急対応マニュアル.com/)にも良さそうな情報が載っていたので、参考にしてみるのもアリです。


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