銀子の部屋

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

水面下で暗躍する黒い影

2016-09-09 08:30:10 | 日記
福島県いわき市好間(よしま)は、いわき市平の北側に位置し、好間川流域に位置する街である。
平の郊外に当たり、平や白水と同様に、岩城氏に関連する史跡が点在する地区である。

岩城氏が当地を本拠地とした鎌倉時代から戦国時代にかけては、好嶋と表記され、好嶋庄(よしましょう)と呼ばれていた。
殖産興業期から高度経済成長期までは、常磐炭田の炭鉱で栄えた地区であり、1966年にいわき市が成立する前は好間村(よしまむら)であった。

その風光明媚な所に、避難区域となった大熊町からいわきに来てこれまで世話になっていた所に公害が出る石炭火力発電所を作るとは何事ぞ。

東日本大震災から出た木質の瓦礫だけを燃やす火力発電所ならその建設意義も増すが、
通常の石炭火力発電所を「混燃」を看板にいかにも環境負荷が少ないと言うように見せかけるのは止めてもらいたい。

 そもそも、省エネ政策に真剣に取り組めば火力発電所の増設など全く必要が無くなる。
これは完全に私利私欲以外の何者でもない


 その実態は、原発事故で避難区域となった大熊町から広野町に移転している発電プラント設備建設の「エイブル」(佐藤順英社長)が、
いわき市の好間中核工業団地に石炭と木質バイオマスを燃料とする火力発電所の建設を計画していることが、分かった。

出力は11万2000kWで、総事業費は250億円規模となる見通し。
2018年春の稼働を目指す。


 同工業団地に約5.4ヘクタールの建設用地を取得し、すぐにでも着工する勢いだ。
穿った見方をすれば、東電の事故責任を代替する用地取得なのかもしれない。
高効率で環境面にも優れた火力発電設備を導入し、窒素酸化物などの排出量も法令基準の4分の1以下に抑える。
発電した電気は電力会社に売電する方針だ。石炭と木材チップの混合燃料を燃やすことで二酸化炭素(CO2)の排出量も減らす、
と謳っているが、環境負荷もさぞ少なくなる事であろうと誰もが考えるが、事実はよくよく確認が必要である。
今まで全くないものが、極端に増えるという事実だ。

 それはそれとして、この発電所もバイオ混燃となっている火力発電所である。
同様の施設の石炭を見てみると時々霜降りのように白っぽいものが混じっているのが気につくが、この白っぽいものが木質ペレットである。
その割合は恐らく1%にも満たない量であろう。
それでも、混燃と言われている。

いかにも環境負荷が少ないと言うように見せかけるのは止めてもらいたい。

 その上今回の発表のいわき市の場合は木質ペレットを輸入するとある。
輸入するためには輸送のためのエネルギーも使いCO2収支はさらに悪くなる。
しかも主原料の石炭は、小名浜港からダンプカー200台が毎日私たちが住み、生活道路に使用している49線バイパスを
通って好間工業団地までの毎日距離を走ってる。

これだけでも環境汚染、騒音公害さらには空気汚染(PM2.5等)、粉塵災害である。
さらには、(今まさにその状態なのに更に)交通渋滞、交通事故の多発も予想される。

好間で生活する住民にとって死活問題である。

東日本大震災から出た木質の瓦礫だけを燃やす火力発電所ならその建設意義も増すが、
通常の石炭火力発電所を「混燃」を看板にいかにも環境負荷が少ないと言うように見せかけるのは止めてもらいたい。

 そもそも、省エネ政策に真剣に取り組めば火力発電所の増設など全く必要が無くなる。



 浜通りにはすでに火力発電所が集中立地している。
火力発電所は、もういらない。

東電原発爆発による放射能汚染問題で、何の補償もなくただ煮え湯を飲まされた感が有るいわき市民を虐めるのはやめて欲しい。

いわき市は、この石炭火力発電所を建設を容認するならば、さらに温暖化を促進させる根源地になり、世界から指差されるだろう。

脱原発を掲げるいわき市にとって、自然エネルギー推進でこそいわきの復興になる。