11月なかばの土曜日、N君と広島ツーリングに行ってきた。
N君はヤマハが誇る高性能オフロード車、WR250Rに乗っているライダーである。
この最近雨の日がずいぶん多いが、ツーリングを予定していた当日は運良くさわやかに晴れて、気温もほんわりと暖かった。ラッキーである。
目的地が広島だから、四国から行くと途中で必ず海を渡るのだが、天気がいいから海もキラキラと綺麗で、見ていて気分爽快。とてもいいツーリングとなった。
自分一人で行っている普段のツーリングとは違って今回は話し相手がいるから、休憩中もべらべらおしゃべりするのがメインとなった。だから、普段はけっこう撮っているデジカメ写真だが今回はほとんど撮らなかった。逆に、普段だったらちょっと億劫で立寄らないだろうなというご当地グルメの店などにも入ってみたりして、それも楽しかった。
広島へと向かうだいたいのルートは、(至極ざっくりとではあるが)僕のほうであらかじめ考案していたので、一般道を走る際はルートを把握している僕が先頭を走り、高速道路区間については僕のCB-1のほうがエンジンが強いだろうからWR250Rに乗るN君が前を走り、僕が後ろから付いていくこととした。
ツーリングそれ自体としてはあまりブログに書く内容がないのだが、今回WR250Rに少し乗らせてもらうことができたので、その印象を記事に書いておきたい。
四国を朝早く出発して一路広島へ。往路はしまなみ海道(高速道路)を通って海を渡った。
なお、帰り道は夕刻にフェリーに乗船してラクして帰ってこようという計画である。
朝イチの打ち合わせ通り、高速に乗った時点からN君が僕の前を走っているのだが、WR250Rに気持ちよさそうに乗っている姿を後ろからずっと見ていると、やはり「あのバイクってどんな感じなんだろう」というのが気になって仕方がない。
N君が言っていたよりはずっとビュンビュン走ってるじゃないか
しかし風の抵抗はやっぱりまともに食らっているのだろうな
そもそも、オフロードタイヤで高速走るのはどんな感じなのだろう、振動するのかな とかもろもろ
実は、今日のツーリング中に一度WR250Rにちょっと試乗させてもらいたいなと、前日の夜からいろいろ考えていたのだ。
「ちょっとそのバイク乗らせてよ?」というのは、一般的には努めて控えるべき事なのかもしれないが、N君とはしばしばお互いバイクをちょい乗りさせてあげる間柄なので大丈夫だ。
乗らせてくれとお願いするなら、出発したばかりで気分的にもまだまだテンションの高い午前中のうちがいいだろう。
それに、もし乗らせてもらえるなら、まだ高速道路に居るうちがいい。
以前にも一度チョイ乗りさせてもらったことがあるが、あのWR250Rはとても車高が高いので僕の短い足ではなかなか地面に届かない。だから、信号待ちでどうしても足を着かないといけない市街地で乗るのはなんだか怖いので嫌だ。
というわけで、サービスエリアで休憩をしたときに、前の晩に既に考えていたセリフをなにげなくN君に言った。
-そういえばだけどさ、N君、そのバイクはシートがカチカチだから20kmくらい走ったらもうケツが痛くなるって、この前そう言ってたね?そんなことってあるのかなと思って僕もネットで検索してみたのだけど、確かにWR250Rは人によってはお尻が4つに分かれるくらい痛くなるらしいね。
-N君のお尻がもし今日のツーリングのせいで4つに分かれてしまったとしたら、誘った僕としても大変心苦しいから、ここはひとつ、少しの間バイクを取り替えて走ろうじゃないか。僕のCB-1はWRよりはシートが柔らかいからね。
-もっとも、お互い慣れないバイクだし危ないかもしれないから、とりあえずは試しに次のサービスエリアまでバイクをとっかえっこして走ってみようか。
「どうしてもそのWR250R乗ってみたいですよろしくお願いします、ただし市街地はお断りです、」という僕の心の声はうまく伝わったようで、N君はにやっと笑って「僕もそのCB-1乗ってみたいから」と言った。
WR250Rに乗ったのは次のサービスエリアまでのごく短い時間だったが、印象としては、、
印象としては、とても最高なバイクだった。
ハンドルが高いから、上半身が変に前傾姿勢にならない。だから腰もラクだし、気持ち的にもなんだか平和である。
車高が高いから、見晴らしがよい。
高速道路の上というのは、例えばの話、クルマに乗っていると目線が低くて見えない防音壁の向こうの景色がバイクの場合だと案外と見えたりすることがあって、こういう類の「あとちょっと椅子が高けりゃ見えるのになあ」的な景色がオフロードバイクだと更によく見える。お得感がある。
エンジンは、予想していたより全然強い。制限速度で走っている速度からでも、アクセルを捻ればあと何10キロでも出そうだ。
オフローダーだから振動はありますよとN君は言ったが、振動なんていうものは、初めて乗るバイクの新鮮さに打ち消されて全然感じない。これだったらどこまででも走れるんじゃないだろうか。
あとは、N君が言うように、距離を走った時にお尻がどれくらい痛くなるのかが問題であろう。
高速道路で予想を裏切るこの快適さ。
そしてこれが絶対だが、オンロードバイクではどうやっても走れないガタガタ道もこのバイクなら腕を磨けば走れるのである。
本当に最高だ。いいバイク。
次のサービスエリアでバイクを元通りに取り換えたが、N君が言うには「このCB-1、エンジンも変な音しないし、6速からもまだ延びるし、まだまだ全然大丈夫なんじゃないか」とのこと。
N君は僕と違って沢山のバイクを乗り継いできていて経験豊富だから、彼からこういう印象を聞かされると嬉しかった。
N君としても、久しぶりに乗る四発エンジンは気持ちよくてテンションがあがった、とのこと。
お昼前ころ。
手前が尾道市街地。海峡部分を挟んで、奥は向島。
尾道では道に迷ってしまって、近くにいた人に非常にアバウトな尾道地図(これ1枚しか持ってなかった)を見せながら現在地を尋ねていると、そのあたりにいた人が何人か「どれどれ」と寄ってきて、変わるがわる親切に教えてくれた。
遅めの朝ごはんとして尾道ラーメンを食べた。
15時ころ。
広島市内。相生通り。
広島市は中四国きっての大都会。
ナップスがある。驚くことにダイネーゼショップまである。羨望の街である。
昼食として、広島風お好み焼きスペシャルを食べた。
夕刻、予定通りフェリーに乗って四国へと渡った。
足つきを決めるのは、
①なにはともあれ、足の長さ
港からの帰り道、N君に頼んでもう一度WR250Rにまたがせてもらって、こんな写真を撮ってもらった。
WR250R
足つき写真(ツツジ 身長169cm)
片足接地
おしり半分くらいずらし
信号待ちのたびにこの足つきで停まらないといけないことを想像すると、やはり大変。
両足接地
両足接地のほうは、なんというか、今すぐトウシューズというのかポワントシューズというのか、あれを買いにいかなきゃ、というレベルだ。クツの先しか地面に着いていない。
ただ、乗って感じた印象と違って、こうやって写真で見直してみると、不思議とそれほどひどくはないようにも見えるのである。
いずれにしろ、これだけ足が着かないと、よほど気に入ったバイクでもない限りは日常的に乗りたいとは思えない。
WR250R
N君(175cm)足つき
ベタ足でうらやましい。
(実際にはほんの気持ちカカトが浮いているらしい)
ただ、どう見ても、N君と僕の身長差6センチ以上に足の着き方は違う。
残念ながら、これは足と胴体の比率というか、股下長というか、足の長さ自体がちがうのであろう。
足つきには、
②体重も関係ある??
帰宅したあとこれを引っ張り出して見てみた。
表紙を見ればもう内容は一目瞭然。
「足着き性」オールアルバム
モーターサイクリスト誌2013年2月号別冊付録
超A級保存版 史上空前 全180台データベース
男性ライダー代表として土田雅人さん(身長175cm)、女性ライダー代表として村上菜つみさん(165cm)の2人がありとあらゆるジャンルのバイク(計180台)にまたがって、分度器や直角定規などの小道具も駆使しながらそれらオートバイの足つき性を検証している。
僕が持っているオートバイ関係の書籍のなかでも、おそらく上位を争う貴重な資料集である。
この冊子の中で僕が参考にできるのは身長165cm、股下77cmの村上菜つみさん(以降M上さんと書く)の乗車写真である。なぜなら、僕が今までまたがったことのあるバイクの足つきと、この冊子の中で同じ車種にまたがるM上さんの足つきがほぼ一致しているからである。
要するに169cmの僕の足の長さと165cmのM上さんの足の長さがだいたい同じなんだろうなと、だから参考になるんだなと今まで単純に思っていた。(参考データとして、僕はユニクロのオンライン通販でジーンズを買うときは股下74cmでカットしてもらう。)
ところが今回この冊子の中のM上さんのWR250Rの足つきデータを改めて確認してみると、そこには驚愕の数値があった。
Natsumi's Comment
足着き性:0(つま先5.1cm浮き)
地面からカカトまで(10.5cm)
なんと、両足をそろえて左右におろすと、足がまったく地面に届かないというのである。
???なんで?いままでオレはこのM上さんと足の長さが同じくらいだろうだと思っていたが、もしかしてオレの足の長さ、再び成長を始めた?(嬉)
たっぷり30秒くらい、超真剣にこのような勘違いをしてぬか喜びしたのであるが、よくよく考えてみてはたと気づいたのは、これは体重のせいなのである。
M上さん:体重 52kg
ツツジ:体重??kg
足の長さは同じくらいでも、M上さんの場合は体重が軽いからまたがった時にショックが沈み込まない。だから足が着かないのである。
じゃあなんで今まで参考にしてきた機種の場合は足つきがけっこう一致していたのだろうと不思議だが、その理由はよく考えてみてもちょっとわからなかった。
「足つき←(関係性)→体重」 という概念は、普通に考えると1秒で思い浮かびそうなものだが、僕の場合けっこう今まで頭の中に全然なかったような気がする。
しかしながら、これはなかなか問題である。これから僕がダイエットで体重が軽くなっていくたびに、いろんなバイクの足つきはキビしくなっていくのである。
(余談:
この冊子のなかでM上さんは、足がべったり着くバイクにまたがっている時はなんとなくウットリとした表情で、足が着かないバイクの時は苦しそうな表情でまたがっているという、ちょっとした味わい深い顔芸も披露されている。これもこの冊子の見どころのひとつである。
ちなみに、足がまったく着かないWR250Rにまたがっている時のM上さんの表情は、「ぶはww」といった感じである)
足がつくつかない以前に、
③またがれないとお話にならない?
ただバイクにまたがるというだけの行為にこれだけクオリティの違いがあるというのはなんとも残念すぎる。
股関節が柔らかくない場合、まず起こる事態はシートにくくりつけたバッグに毎回蹴りを入れてしまうということであるが、車高の高いバイクの場合はそれだけでは済まない。バイクに乗れないという事態が発生するのである。
関節が柔らかいとオートバイに乗るのにも有利!ということも、今回動画を撮ったことで思い知るまで全然気づいていなかったことだが、それとはまったく関係なしに、僕はこの1年間くらい毎日朝起きた時に目が覚めきるまで開脚ストレッチをしているのである。
これからいつか訪れる老後のためにもカラダは柔らかいほうがいいだろうし、なによりも180度足がパカっとスプリットできたら、なにかの機会にさらっとそれを披露できたら、カッコいいではないか。キャーすごいとか言われる時が来るかもしれないではないか。
しかし今日はムービーを撮ってもらいながらあまりのダサさに恥ずかしかったので、N君にまったく筋違いのクレームをぶつけてみた。(ちなみにN君は元道場通いをしていた空手修行家で、股割りとか上段まわし蹴りとかできるのである)
-だけどさ、N君、これでも僕ももう1年間くらい毎日開脚ストレッチしている。毎日3分は絶対やっている。なんでどうして足がいつまでたっても開くようにならないのさ?おかしいでしょ
N君
-あー、うん、毎日それをやってるというのは、もちろんきっと意義のあることには違いないだろうが、ただなんとなくだが、1日3分とかやっててもたぶん永遠に股割りができるようにはならない気がする。多分。
つまり、やりようが足りないということだろう。
N君が言うには、
よく言う風呂あがりとかもいいだろうが、例えばジョギングとかをして内部から温めたあとにストレッチするともっとイイような気がする。
あと、一日最低30分とか1時間とかはかけたほうが柔らかくなっていくだろう
とのこと。
足つきについての雑感①~③をまとめると、
足が短くても、それだけでオートバイの足つきが決まるわけでない、と、そういうことである。
全然うまくまとまっていないが、要するにひとくちに足つきと言ってもけっこう奥が深いのである。