おひとり様てるこの日記

てることいいます。50歳過ぎましたが気ままに生きてます。人生の危機感ゼロ。

父がインフルになった

2020-01-24 22:47:00 | 日記
何か悪い予感がして、前の日に簡単に着られる服を用意しといてよかった。

前日からコンコンと咳をしていた父。熱があるというので測ってみたら38度以上。これは12月にやはり熱が上がって動けなくなった時と同じ。その時も救急車を呼んで前に入院した病院に連れて行ってもらった。

夜中に布団の上にペタリと両足を投げ出して座っている父。トイレに行こうとして起きたものの、腰が抜けた感じで立てないらしい。試しに体を支える杖代わりに椅子に捕まらせようとしたが、体に力が入らないようだった。

オムツを履いているので、そのまましちゃいなよと言ったのだが、やりにくいようだ。仕方なく救急車を呼んだ。

救急車が来るまでに、前日に用意しておいた服に着替え、健康保険証などが入っている小さなファイルとお薬手帳と今飲んでいる薬、スマホ、財布、オムツ、靴下、靴をトートバッグに放り込んだ。父の上着を小脇に抱えて、ついでにもう届いていた朝刊をバッグの隙間に突っ込んだ。
 
父が担架で運ばれて行くのを見送り、素早くドアの鍵を閉めて、救急車に乗り込んでシートベルトを早々と閉める。

健康保険証の入っているファイルを手にして、救急隊の人の要求に応えられるように構える。なんか慣れてしまったな…。

やはりまた以前に入院していた病院に。到着してから救急車を降りると、知ってる道を走って救急の待合室に駆け込んで受付を済ませると、椅子に座り込んだ。スッピンの自分の顔がスマホに映ったので、眉毛をちゃんと描いてきたか確かめた。

大したことはないとは思うが、熱が39度近くあったから、肺炎でこのまま入院してくださいと言われたらどうしよう?と思った。そしたらまた気楽な一人暮らしが始まるのか、いや肺炎は命に関わることがあるからなあとか考えていたら、診察室から若い20代くらいの男子が出てきた。片手に包帯を巻いている。

私の後ろの椅子に座っていたやはり20代くらいの男子が声をかけた。どうやら仕事中に怪我をしたようで、8針縫ったとか、麻酔が効きにくいとか、労災の話をしていた。待っていた方が先輩の様で、缶コーヒーを奢ってあげていた。

二人で薬剤師が来るのを待っている間、仕事の話をしていた。ケガをした方の後輩が浦安出身だと思われていたが、実は姉崎だったみたいな話をしていた。浦安にはお姉さんが住んでいて、そこに世話になっていたらしい。

という二人の話を半分眠くなってきた頭で聞いていたら、やがて薬剤師さんがやってきて、二人は帰って行った。二人は夜中に仕事をする人たちらしい。大変だなあと思った。

結局、父はインフルエンザA型だった。予防接種をしていたおかげで軽くて済んだらしい。入院は免れたのでホッとして、同僚に仕事を休むことをLINEした。もちろん後で直接電話をした。

点滴をして新しいオムツをしている父。どうやらお粗相をしてしまったらしい。濡れてしまったパジャマのズボンをビニル袋に入れてくれていた。まさかの下は持って来ていない。どうしようかと思っていたら、紙製のパンツを履かせてくれた。上はもふもふの上着に、紙製の半パンツ。服装だけ急にチャラ男みたいになった父だった。

父が動けるようになったので、マスクをさせられた二人はタクシーに乗った。タクシーの中では運転手さんに悪いので、インフルエンザのイも言わないように気をつけていた。運転手さんごめんなさい。

その後、父は数日寝込んだ。トイレに入ろうとしてしばらくドアに立ったまま挟まっていたり、口に粉薬をどうしても入れられなくて私が手伝ったりした。熱が出るとボーっとしてしまうのは前から知ってたんだけど、今回は熱が高いせいか、ドアに挟まり度が凄かった。トイレに近い居間に寝かせてたら、居間からトイレに行く時にまず居間のドアに挟まってて、やっとトイレまでたどり着いたら、トイレのドアに挟まっていた。

トイレに入っても命中できなくて、あちこちに溢すので、トイレクイックルをたくさん買い込んだ。ペットシートを買おうか本気で悩んだ。結局買わなかったけども。私も自分の部屋に寝ないで、居間に続くキッチンに寝ることにした。テーブルと流し台の間に布団を敷いた。そうすれば、私の足の先のドアに父が挟まっているのがすぐわかるので。

インフルエンザが治った後も、そうすることにした。もうドアに挟まることはないが、何かあればすぐにわかるからだ。というわけで、今はとても狭い場所で寝ている。ちょうど布団の幅しかないところなのだが、包まれている感じがなかなか快適で、寝やすい。

難点なのは起きたらすぐに布団を畳まないとキッチンで仕事ができないこと。それと、布団の中で何かしようとしても、手が届くところに何もないこと。というわけでテーブルの下に本が何冊も重ねてあるのだった。