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日本かつお・まぐろ漁業新聞 "THE JAPAN TUNA TIMES"

ジャパンツナ・ニュース 責任あるまぐろ漁業

クロマグロ漁の漁獲制限や水産改革 沿岸漁業の実情聞く 北海道焼尻島 紙議員が懇談(日本かつおまぐろ)

2018-09-16 07:19:05 | 日記
2018年9月16日(日) しんぶん赤旗
クロマグロ漁の漁獲制限や水産改革 沿岸漁業の実情聞く 北海道焼尻島 紙議員が懇談

(写真)高松氏の話を聞く紙氏(右)=14日、北海道焼尻島
日本共産党の紙智子参院議員は9月14日、水産庁がクロマグロ漁の漁獲制限や水産改革を打ち出した問題で、北海道羽幌町の焼尻(やぎしり)島を訪れ、漁業者と懇談しました。
焼尻島は羽幌港から23キロ沖合の離島で、原生林が残る漁業と畜産、観光が中心です。
今季最後のウニ漁を終えたばかりの漁師、高松幸彦さんの案内で紙氏は、北るもい漁協焼尻支所の漁業者から沿岸漁業や地域振興の意見を聞きました。
高松氏は、クロマグロが取れなくなったのは、環境の変化もあるが、太平洋の巻き網漁船が日本海で操業を始めたことなどが大きいと告発。「漁師はクロマグロが取れなくなり、生活をするためにタコやウニ漁に力を入れてきたが、水産庁は沿岸漁業の努力に目を向けず、一方的にクロマグロ漁の規制を強化した。水産改革も沿岸漁業の資源管理や生活の実情を見たものになっていない」と厳しく指摘しました。
紙氏は「漁業で資源管理を進めることは大事ですが、国はクロマグロ漁で沿岸漁業者の意見をまともに聞かずに漁獲規制を持ち込みました。しかし、みなさんが声を上げて漁政を動かしています。現場の声に応える政治を進めていきたい」と答えました。岡田晋一党道ブロック所長と田村貴昭衆院議員秘書が同行しました。

クロマグロ漁獲枠の拡大見送り 米など反対、北太平洋会合が閉幕(日本かつおまぐろ)

2018-09-07 06:44:30 | 日記
クロマグロ漁獲枠の拡大見送り 米など反対、北太平洋会合が閉幕
[2018/09/07]

中西部太平洋まぐろ類委員会の北小委員会を終え、報道対応する水産庁の太田慎吾資源管理部審議官(左)ら=7日午後、福岡市
 福岡市で9月4日から開かれていた北太平洋のクロマグロの資源管理について議論する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の北小委員会が7日、閉幕した。日本は漁獲枠の拡大を提案したが、米国など2カ国が反対し見送られた。日本の漁獲枠は来漁期も現在の水準で継続する。
 合意は全会一致が条件。日本は北小委員会に対し、主な漁獲国に設けられている漁獲枠を15%増やすよう提案したが、米国など一部の国が資源は十分に回復しておらず時期尚早と難色を示し、最終的に合意できなかった。日本の漁業者からは生活ができないとして増枠を求める声が上がっていた。政府は対応を迫られそうだ。

クロマグロ漁獲枠「少なすぎる」 漁業者、基準に不満(日本かつおまぐろ)

2018-07-21 09:19:50 | 日記
2018/07/21
クロマグロ漁獲枠「少なすぎる」 漁業者、基準に不満

 水産庁が大型クロマグロ(30キロ以上)の今期(7月~来年3月)の漁獲枠を巡り、道内に51・4トンを追加して208・4トンとする配分案を示したことについて、漁業者から「安心して生活できるレベルに届かない」などと不満の声が上がった。道内が不漁だった2015~17年の実績が配分の基準とされ「割を食った」との受け止めが根強くあるためだ。今期の枠が来期以降の基準とされれば「経営が圧迫され続ける」との懸念も広がっている。

 道によると、道内ではクロマグロ水揚げ量が2000年代半ばに800トンを超えた年もあった。当時の大型魚だけの統計はないが、漁業者の間では今期の208トンの枠は往時を大きく下回るとの見方が支配的だ。

 「枠が少なすぎるし、(もう一つの柱の)スルメイカも不漁だ。マグロを守るために漁師やめろってか」。「戸井マグロ」のブランドで知られる戸井漁協(函館市)で、マグロはえ縄漁を行う中谷富一さん(54)は怒りをにじませた。

 約20隻が所属する戸井漁協の大型魚の当初枠は24トン。好調だった03~05年の実績87~191トンより大幅に少ない。枠が大物数匹分ほどの「1隻数百キロ」しかない船もあるといい、追加配分後も「厳しいことには変わりない」(中谷さん)。

 戸井漁協を含む「津軽海峡まぐろはえなわ漁業船団」の下山浩助総船団長(34)も「国は配慮したつもりかもしれないが、すずめの涙だ」と見直しを訴える。

 はえ縄など沿岸漁業者は今期の枠が基準になり、来期以降も低水準の配分が続く事態を懸念。産卵期の魚などを一度に大量漁獲する巻き網漁船の枠を減らし、沿岸に回すよう訴える声も相次ぐ。また、沿岸漁業の漁期設定は来期から4月~翌年3月に移行するため、今期は期間が9カ月間となり、全国の来年4~6月分に相当する455トンが配分対象外になった。来期はその分の扱いも焦点となる。(佐々木馨斗)

■小型マグロ、前期は漁獲枠内

 水産庁が20日発表した太平洋クロマグロ小型魚(30キロ未満)の前期の国内漁獲量の実績は、国際合意に基づく漁獲枠(3423・5トン)に対し、3405・4トンだった。漁獲枠の99・5%に達したが、上限突破は免れた。小型魚が枠内に収まるのは2期ぶり。

 小型魚の前期の漁獲枠は、沖合漁業(漁期は昨年1~12月)と沿岸漁業(同昨年7月~今年6月)の合計。道内の漁業者がクロマグロの計量の際に処理を誤っていたことが分かり、改めて集計した結果、6月の速報値(3416・1トン)を下方修正した。道内の漁獲量は上限111・81トンに対し、769・5トンと大幅に超過した。前期は函館・南茅部地区の定置網漁での大量漁獲が国内の漁獲枠を圧迫し、全国の沿岸漁業者が操業自粛を強いられる事態を招いた。今期(今年7月~来年3月)は前期の超過分を一括で差し引くため、道内の漁獲枠は実質ゼロだが、8・3トンの混獲枠が配分された。南かやべ漁協(函館)は、過去の漁獲データや定置網に設置した水中カメラの分析を行い、混獲パターンを解析するなど、管理の徹底に向け独自に対策を講じている。

 水産庁は年末にかけての国際会合で、漁獲枠の拡大を提案する方針で「各国の信頼を得るためにも、前期の国内漁獲量を枠内に収めた意義は大きい」としている。(加藤千茜)

マグロ規制漁業者がデモ 農水省前で500人(日本かつおまぐろ)

2018-06-26 01:27:28 | 日記


マグロ規制漁業者がデモ 農水省前で500人
毎日新聞2018年6月25日
 すしネタや刺し身として人気の高い太平洋クロマグロの漁獲規制が7月から強化されるのを受け、沿岸漁業者らが25日、廃業が相次ぎかねないとして、農林水産省に斎藤健農相を訪ね、漁獲枠の拡大などを要望した。その後、全国から集まった漁業者約500人が農水省前から国会前までデモ行進し、漁業者の窮状を訴えながら、「資源は回復傾向なのに一方的な規制の押しつけだ」などとアピールした。
 要望したのは、沿岸漁業者で構成する「全国沿岸クロマグロ漁民共同行動実行委員会」。漁獲枠拡大などのほか、水産庁が今年1月に漁獲枠を上回る恐れがあるとして要請した小型魚(30キロ未満)の操業自粛を守って、休漁した漁師への減収分の補填(ほてん)の拡充も求めた。
 クロマグロの漁獲枠は国際合意に基づき割り振られており、日本は小型魚と大型魚(30キロ以上)を合わせて年8889トン。小型魚については2016年7月から都道府県ごとに漁獲枠を配分して厳しく管理している。これに加え、大型魚も今年7月から都道府県ごとの漁獲枠を新たに設定し管理を強化する。水産庁が5月に都道府県ごとの枠を示したため、漁業者の不満が噴出していた。
 また、水産庁は昨年4月に政令を改正し、海洋生物資源保存管理法に基づく漁獲可能量(TAC)制度の対象にクロマグロを追加。同制度に基づいて7月からは割り当てられた枠に近づいた場合、操業停止命令などを出せるようになる。命令違反などには3年以下の懲役や200万円以下の罰金が科されることになる。
 規制が強まる中、実行委代表の高松幸彦さん(62)=北海道羽幌町=は「早急に配分を見直してほしい。沿岸漁業で廃業が相次ぎかねない」と訴えた。
 日本は昨年6月末までの漁期に小型魚の漁獲上限を守れなかった。都道府県ごとに漁獲枠を配分して管理しているが、今期も上限突破すれすれの状況にある。先に枠を超過した北海道や秋田県などのあおりを受け、漁獲枠を消化しないままで休漁に追い込まれた都府県も出ており、規制への不満が高まっていた。【加藤明子】

定置漁業者自粛 舟こぎも寂しく 函館・ひろめ舟祭り(日本かつおまぐろ)

2018-06-11 11:08:57 | 日記
定置漁業者自粛 舟こぎも寂しく 函館・ひろめ舟祭り
06/10 05:00

定置網漁業者不在で行われた第33回南かやべひろめ舟祭りの「舟こぎ競争」
 【函館】函館市南茅部地区の臼尻漁港で9日、「第33回南かやべひろめ舟祭り」が開かれた。太平洋クロマグロの小型魚の水揚げが漁獲枠を超えた問題を受け、同地区の定置網漁業者が人気行事「舟こぎ競争」への出場を自粛し、来場者から残念がる声が聞かれた。

 舟こぎ競争は6人乗り和舟を用い、漁港周辺400~600メートルのコースで競う。例年は定置網漁業者向け部門が設けられ、約10チームが本気で競い合う目玉行事だった。しかし、今年は「全国の漁業者に迷惑をかけた」と定置網漁業者が出場を辞退し、同部門は中止された。

 祭りでは初心者向けなど2部門を実施。コンブ漁業者や同市役所などのチームが奮闘したが、同市古部町の定置網漁業者三輪清一さん(70)は「見応えある定置仲間のレースが見たかった」と悔しがった。(文基祐)