うわー、師走だ、クリスマスだ、紅白だ、とか考えるだけで気もそぞろ。
そうだ、再販のスケジュール?予定?がぼんやり入ってきました。
皆様のお手元に届くのは2月。2月だそうです!わーい!
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Sony Music Shop オーダーメイドファクトリー SACRA ついのすみか
ずいぶんと更新が遅れましたが今回は2曲目の「ナーダムがやってきた」書くよ!
この曲は、昔ライブで見た方ならびに初盤をお持ちの方はご存知だと思いますが、オバタ、歌ってません。
幼稚園のお遊戯で使う「鈴」を振っていただけなんであります。
踊ってたかな? 転んでたかな?
どうだったかな?
つまり、ギターとダルシマーと鈴のインストゥルメンタル。
当時はちっとも知名度のなかった(失礼!でもホント)、ハンマーダルシマーという楽器の素晴らしさを伝えたい!と、組み入れた曲だったとおもいます。
「ナーダム」というのはモンゴルで夏に催すお祭りのこと。
国を挙げてのデカイお祭りです。
モンゴル広いからあっちこっちでナーダムするみたいですが、やはり首都ウランバートルでの開催は別格なよう。
それはそれは盛大に馬が走ったり、力自慢の男たちがモンゴル相撲とりまくったり、にぎやかでワハハな感じです。
そんなナーダムを想起して生まれた曲ですから、とても明るく仕上がりました。
最初から最後まで、テンテケ、テンテケと楽しげ。
健さんがずーっとずーっとメロディー弾いてますので、ダルシマー界の方は正座しちゃうかもしれませんが、健さんきっとそういうの喜ばないのでラクにいたしましょう。
Aメロ、Bメロ、コード進行、ここでブレイク!とか、そういう基本的なものは高橋氏のオリジナル。
ですが、1番2番と繰り返していくうち、どんどん華やかになっていくダルシマーのメロディーは、健さんが即興で自由に弾いていたものです。
何度もライブやったので、そのたび演奏が違ったはず。
健さんいろいろ試してみた。
たくさん試した。
きっとおうちでもたくさんためしてたとおもう!
でも収録の際にはさすがにコレと決めておこうという話になります。
健さんが何パターンか弾いてみて、高橋氏が「あーいいですね、それにしましょう」と選んだフレーズを、一発録りに備えていっぱい練習しました!健さんが!
合同練習もいっぱいしたので、最終的に決まったゴキゲンなメロディーはオバタも全部、耳で覚えたよ。
練習のとき一緒にメロディー歌ってたら、健さんダルシマー弾きながら「はは、すげー」って笑ってました。ええ、自慢ですとも。
でも目の前であの緻密な演奏を見ていた人としては、こちらこそ言いたい。健さんスゲー。
ダルシマーの音色をみせびらかす、いや、聴かせびらかすため、深みのある低音から繊細な高音まで幅広く使って、刻んだり、つないだり、トゥルルン♪したり、当時の健さんのダルシマー術がぎゅっと詰まっています。
健さんが楽しく弾いてる感じもきっと伝わるとおもいますよ。
そしてこの曲、カッチリ終わりません。なんとなく消えていきます。
なぜならば、次に「馬車夫の恋」で始まる中国民謡メドレーが来るため、それを予兆させる終わり方になっているのですね。
中国民謡メドレーは4曲でひとつですが、「ナーダムがやってきた」は、それらの壮大なイントロでもあり、かつ独立した、ダルシマーのための1曲なのであります。
いま思い出しても、健さんのダルシマーがタリラリトントン…と終わって静かになったところへ、馬車夫の恋のせわしないイントロが遠くからやってくるのが聴こえますよ、脳内で。
おそろしい構成。…って、オバタ、自分たちのCD、自分で聴き過ぎだな!しかたない、好きだから。
好きでなければ、再販のお願いにノコノコとネットに出てきたりしないし、自信もってオススメもいたしません。
「ついのすみか」は本当にいいアルバム(にしていただいた)です。参加していた本人がいうのだから間違いありません。
1曲ずつ取り上げてもこりゃ素晴らしいと今でも感じ入ること多々ありますが、初盤をお持ちの方はいま一度、その「全体の構成」も含めて、聴きかえしてみていただけたらなー、とおもいます。
そしてな、なんといってもこのアルバムのすごいところはな、曲数たくさんあるけど、全部とおして聴いても35分ぐらいなんだ!
でも何度でも繰り返して聴ける。それこそ1日じゅうでもリフレインできる。
その理由は…アルバムの半分がやさしさで出来ているから…
ってちょっとうまいこと言ったつもりになったところで、今日はこのへんで。
ナーダム!メリークリスマス!良いお年を!