さてさて、
「色々見てみようよ~。」
という、ダンナの声に従い、ある日われわれは長橋台の展示場へと向かった。
私も、「まだ決断するには早いか。色々見なくてはね。」
という気持ちだった。
私たちは、その日のチラシに宣伝の入っていた○○工務店を狙っていた。
さあ、いこうか。
私がハンドルを握った。
○○工務店→
という、看板のとおりわれわれは進んでいった。
「こっちこっち。」
「で、こっち?」
「あれ?」
なんか、だいぶ入ってきたのに、どこにもない。
「もしかして、迷った?」
「完全に迷いました。」
引き返そうにも、道が細い。
行けるとこまで行くしかない。
そう言い、ふと横をみると、ひょんな砂利道の脇に
「大共ホーム」
「あれ~~ここ。大共じゃ~~ん。」
私の作戦・・・。では、ありません。
本当に偶然だったのです。
でも、偶然は必然。
私は、本当に運命的なものを感じてしまいました。
そして、せっかく来たのだからと、
大共の大きな屋敷のドアをたたくこととなったのです。
あのガンコなダンナ。今思うとよく、承諾してくれたと思う。
そして、私の方向オンチ。ナイス!
そこで、出会ったのが、断熱、屋根、壁について熱く語る親父でした。
それが、この会社の社長と気づくのは、もう少しあとのことでした。
このとき、私の大共率100パーセント。ダンナ10パーセント。