鹿島タジタジ つめよる交渉 回答引き出す
■第47回全建総連関東地協 建設・住宅企業交渉■ 2007/10/25
全建総連関東地方協議会は10月24・25日、池袋・豊島公会堂で集会を開き、10県連・732名が集結しました。そして決起集会のあと21社(24日は20社)のゼネコン・サブコン・住宅企業を訪問し、「建設・住宅企業交渉」を行いました。
大手企業には事前に、「建設労働者・職人の賃金確保・労働条件改善に関する要望書」を提出しました。
大手ゼネコンの一つ、東京赤坂見附の鹿島本社を訪れ、交渉に臨みました。
「一次下請けはガイドラインに沿って契約しているが、それ以下は分からない」。---「現場で仕事をしているのは、3次、4次の職人だ。取り決めもなくやっている。名簿もなく、労災事故が起きたとき泣くのは、いつも我々だ」と、交渉団は舌鋒鋭く詰め寄る。
「ここ2年は賃金アップしていると言うが、人手不足での結果だろう。賃金は生活費だ。物と一緒に単価を切り下げられてはたまらない。理念は結構だが、透明性を高めるためモデルケースを設けて、別枠支給でやったらどうか」と生活に必要な賃金確保の大幅な改善を要求しました。
「現場内外の駐車の公平を取るため、有料にしている。料金はバーベキューなど親睦に使われている」など、会社の説明に、「ピンハネはやめろ! 下請けには払わせない、と言えないのか」と怒り心頭。「神奈川県では産廃処理も含めて、公共工事の現場の駐車料金は取らない、と行政指導で確約している。横浜市でも同様だ。業者では、今や鹿島だけになったよ」と鋭い指摘をした。会社側は一同、顔を見合わせ、「うちは物を作って仕事している。ゴミや駐車料金で儲けない」と返答し、事実関係を調査しての善処を約束した。
「東京八重洲口のツインタワー現場は、労働者が4000人でエレベーターが3、4基しか稼働しない。38階の朝礼会場に行くのに6時30分に着かないと、8時の朝礼に間に合わない。仕事は18階で、昼食をとるのも38階の会場まで歩いて30分もかかると言っている。机の上の資料だけでなく、実際に階段をあがってみなよ。毎朝、職人が駅からつながっているよ」と現状を突きつける。会社側は改善を考慮した。担当は「恥ずかしい」とも言った。
千葉県の県警本部現場は、22、000人(30社)の労働者がいる。建退共を受けているのは1社だけ、5,6人だ。現場担当者は、「全支店の現場に貼れといっている。だけど実際は貼付を求めてこない。どう改善したらいいのか」と、逆にこちらに説明を求める。
「全地域に私たちの組合がある。現場説明会は、いつでもやれる用意があります。貼付運動を一緒にやりませんか」と提案した。
---「現場の実態をつかんだ発言で驚いた。そのくらいなことやらないと相手もまともに対応しない。感服しました」と同行者の感想。
賃金アンケートの集約、大手現場訪問や大手企業従事者会議での意見などを的確にまとめ、反映したこの「大手企業交渉」は着実に、現場で働く仲間の大きな助けとなっている。
「交渉でよくやってくれた」と言われたとき、もっともっと大きな全建総連になっているんでしょうね。
■第47回全建総連関東地協 建設・住宅企業交渉■ 2007/10/25
全建総連関東地方協議会は10月24・25日、池袋・豊島公会堂で集会を開き、10県連・732名が集結しました。そして決起集会のあと21社(24日は20社)のゼネコン・サブコン・住宅企業を訪問し、「建設・住宅企業交渉」を行いました。
大手企業には事前に、「建設労働者・職人の賃金確保・労働条件改善に関する要望書」を提出しました。
大手ゼネコンの一つ、東京赤坂見附の鹿島本社を訪れ、交渉に臨みました。
「一次下請けはガイドラインに沿って契約しているが、それ以下は分からない」。---「現場で仕事をしているのは、3次、4次の職人だ。取り決めもなくやっている。名簿もなく、労災事故が起きたとき泣くのは、いつも我々だ」と、交渉団は舌鋒鋭く詰め寄る。
「ここ2年は賃金アップしていると言うが、人手不足での結果だろう。賃金は生活費だ。物と一緒に単価を切り下げられてはたまらない。理念は結構だが、透明性を高めるためモデルケースを設けて、別枠支給でやったらどうか」と生活に必要な賃金確保の大幅な改善を要求しました。
「現場内外の駐車の公平を取るため、有料にしている。料金はバーベキューなど親睦に使われている」など、会社の説明に、「ピンハネはやめろ! 下請けには払わせない、と言えないのか」と怒り心頭。「神奈川県では産廃処理も含めて、公共工事の現場の駐車料金は取らない、と行政指導で確約している。横浜市でも同様だ。業者では、今や鹿島だけになったよ」と鋭い指摘をした。会社側は一同、顔を見合わせ、「うちは物を作って仕事している。ゴミや駐車料金で儲けない」と返答し、事実関係を調査しての善処を約束した。
「東京八重洲口のツインタワー現場は、労働者が4000人でエレベーターが3、4基しか稼働しない。38階の朝礼会場に行くのに6時30分に着かないと、8時の朝礼に間に合わない。仕事は18階で、昼食をとるのも38階の会場まで歩いて30分もかかると言っている。机の上の資料だけでなく、実際に階段をあがってみなよ。毎朝、職人が駅からつながっているよ」と現状を突きつける。会社側は改善を考慮した。担当は「恥ずかしい」とも言った。
千葉県の県警本部現場は、22、000人(30社)の労働者がいる。建退共を受けているのは1社だけ、5,6人だ。現場担当者は、「全支店の現場に貼れといっている。だけど実際は貼付を求めてこない。どう改善したらいいのか」と、逆にこちらに説明を求める。
「全地域に私たちの組合がある。現場説明会は、いつでもやれる用意があります。貼付運動を一緒にやりませんか」と提案した。
---「現場の実態をつかんだ発言で驚いた。そのくらいなことやらないと相手もまともに対応しない。感服しました」と同行者の感想。
賃金アンケートの集約、大手現場訪問や大手企業従事者会議での意見などを的確にまとめ、反映したこの「大手企業交渉」は着実に、現場で働く仲間の大きな助けとなっている。
「交渉でよくやってくれた」と言われたとき、もっともっと大きな全建総連になっているんでしょうね。