goo blog サービス終了のお知らせ 

田記正規

田記正規

髭の塵を払う

2025-08-24 10:45:14 | 田記正規

髭の塵を払う(ひげのちりをはらう)」とは、
ほんのわずかなことまで気を配り、細かい点にも注意を怠らないことを表すことわざです。
転じて、非常に細やかな気配りや心配りを褒めるときや、逆に些末なことにこだわりすぎる様子を揶揄するときにも使われます。

■ 意味
細かいところまで配慮すること。

注意深さや几帳面さのたとえ。

場合によっては「細かすぎる」と皮肉に使うこともある。

■ 使い道の例
人を褒めるときに
 「彼は資料の誤字まできちんと直してくれる。まさに髭の塵を払うような注意深さだ。」

几帳面さを表すときに
 「お客様への挨拶状の言葉遣いまで気にするなんて、髭の塵を払うほど細やかな心遣いだ。」

皮肉を込めて
 「そんな細部まで文句を言うなんて、髭の塵を払うような話だな。」

 

ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

 

 


庇を貸して母屋を取られる

2025-08-23 19:10:15 | 田記正規

庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)」とは、
ちょっとした親切や譲歩をした結果、相手に図に乗られて大事なものまで奪われてしまう、という意味のことわざです。

■ 意味
小さな便宜を与えたために、かえって大きな不利益を被ること。

善意や油断が、思わぬ損失につながること。

■ 使い道の例
人間関係で
 「彼に部屋の一角を貸しただけなのに、いつの間にか家全体を我が物顔で使われている。庇を貸して母屋を取られるとはこのことだ。」

ビジネスで
 「小さな業務を下請けに任せたつもりが、主導権まで奪われてしまった。庇を貸して母屋を取られるような展開だ。」

注意や戒めとして
 「ちょっとくらいならと譲歩すると、庇を貸して母屋を取られることになりかねない。最初が肝心だ。」

 


ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

 


尾生の信

2025-08-21 12:37:57 | 田記正規

尾生の信(びせいのしん)」とは、
約束を固く守ることを意味しますが、時に愚直すぎて融通がきかない忠信を揶揄する言葉としても使われます。

由来は『荘子』。
尾生という人物が女性と橋の下で会う約束をしました。洪水になっても約束を守って橋の下で待ち続け、結局溺死してしまった、という故事です。

■ 意味
約束を固く守ること(美徳としての信義)。

しかし度が過ぎると、自滅を招く愚かさにもなる。

■ 使い道の例
誠実さを称えるとき
 「彼は約束の時間を必ず守る。まさに尾生の信だね。」

融通のなさを戒めるとき
 「そんな大雨の日に無理して待ち続けるなんて、尾生の信のようでかえって危険だ。」

ビジネスシーンで
 「尾生の信のように絶対に納期を守る姿勢は評価できるが、状況に応じた柔軟さも必要だ。」

 


ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

 

 


顰に効う

2025-08-21 09:14:27 | 田記正規

顰に効う(ひそみにならう)」とは、
本来はよいことを真似ようとしたのに、かえって失敗してしまうことのたとえです。

故事は、中国の「戦国策」から。
美しい女性の顔の「顰(ひそみ=眉をひそめる仕草)」を見て、別の女性が真似したが、美しくもなく、ただ醜く見えてしまったという話に由来します。

■ 意味
人のやることをそのまま真似しても、自分に合っていなければ逆効果になる。

表面だけ真似しても本質を理解しなければ失敗する。

■ 使い道の例
見た目の真似で失敗したとき
 「有名人のファッションをそのまま取り入れたけど似合わないね。顰に効うだよ。」

形だけの模倣を戒めるとき
 「やり方だけ真似しても成果は出ない。顰に効うにならないように、本質を理解しないと。」

ビジネスの場面で
 「成功企業のやり方をそのまま取り入れたがうまくいかなかった。顰に効うの典型だな。」

 

ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

 

 


人を呪わば穴二つ

2025-08-20 11:18:11 | 田記正規

人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)」とは、
他人を陥れたり害そうとすれば、その報いは自分にも返ってきて、結局自分も滅びるという意味のことわざです。
「呪いをかけて相手を殺すなら、自分の墓穴も一緒に掘らねばならない」というところから来ています。

■ 意味
他人に害を加えようとすれば、結局は自分も破滅する。

人を恨み、憎んで行動すると自分も同じように傷つくことになる。

■ 使い道の例
復讐心を戒めるとき
 「仕返しを考えているみたいだけど、人を呪わば穴二つだよ。」

争いごとを諭すとき
 「彼にひどい仕打ちをしてやろうと思ったら、自分の立場も危うくなった。まさに人を呪わば穴二つだ。」

教育や道徳的な場面で
 「悪意を持って行動すると必ず自分に返ってくる。人を呪わば穴二つということわざの通りだね。」

 

ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社