月の薫り

一緒に月を眺めて、月の薫りを探しましょう。

禁断の木の実

2007-03-30 23:48:46 | 
あの赤い実をくれたのは
・・・あなた

あの赤い実を食べたのは
・・・わたし

とまどうこともなく
ためらうこともなく

あの赤い実を食べてから
わたしはどんなふうに変わったでしょう

アダムとイブのあの赤い実は
わたしにも恋を教えてくれました

禁断の木の実を齧ったから
もう後戻りはできない

この世界から追放されても・・・



愛の宿る場所

2007-03-26 23:06:36 | 
愛の宿る場所で
傷を癒すように眠りたい

朝露に濡れた葉の先が光り
暖かい陽が降り注ぐ
そんな気配のする場所で

愛の宿る場所で
守られるように眠りたい

白く柔らかい羽根に包まれて
心に抱かれているような
そんな気配のする場所で

はやく・・・
その腕のなかへ辿り着いて

癒されて
   守られて
      愛されて・・・

自然に目覚めるまで眠りたい



熱視線

2007-03-24 01:24:35 | 
逢えなかった長い時間を
取り戻すように
あなたの姿を追う私の視線

恋する女の目であなたを
見つめてしまうのが怖くて
視界ギリギリに捉えてた

気持ちが緩んだ瞬間
やっぱり見つめてしまったね

私の視線に気付いたあなたは
小さな微笑ひとつで
私の心を、また掴んでしまったわ

だって、胸がキュンと鳴って
涙が出そうになっちゃったもの



ねぇ、愛のこもった視線は
熱かったですか?


夢の入り口

2007-03-16 23:28:25 | 
外は冷たい風が吹いて
冬に戻ってしまったけど

あなたの腕の中は
まるで春のように温かい

私の名前を呼ぶ声は
心の奥に届いて
春雨のように優しく
私の全身に降り注ぐ

ぎゅっと抱き締めててね
ずっと離さないでね

後戻りはできないの
ここは夢の入り口だから

後はゆっくり眠りに沈むだけ

泣きたいほどに・・・

2007-03-14 23:31:42 | 
この切なさがどこから来るのか
気付かないでいたいと願うのに
足音を忍ばせて
息を殺して
切なさの正体は近づいてくる

あなたの声だけを
頼りに歩いて行きたい
それは叶わない願いだと
悪魔の囁きのように
耳元で響くのは現実

心の底から流れ出る愛を
あなたに伝える罪は
許されないのでしょうか
許されるとしたら
誰が許してくれるのでしょうか

こんな切なさを抱えていくとしても
私はあなたを愛してしまう

どうしようもないくらい愛してしまう
泣きたいほどに・・・

春は遠くて

2007-03-13 23:46:59 | 
想いは波に白く溶け
愛の言葉は風に舞う
夢の中から這い出た私は
あなたの姿を探す

まだ夜明けは来ないよと
薄い月に諭されて
夢の中へと戻っていく私は
あなたの気配に抱かれる

空からはまだ白い妖精が舞い降りる
春は遠くて私は取り残されたまま

花の香りは南から来るのに

なごり雪の降る中で

2007-03-11 23:55:51 | 
風がふわりと吹いたら
あなたに逢える?

まだ、
冷たい季節が終わらないから
恋しさが募るのね

海がキラリと光ったら
あなたに逢える?

まだ、
暗い水面は硬く心を閉ざしているから
愛しさを隠すのね

早く
柔らかい風が吹いて
波間に輝きが戻ったらいいのに

なごり雪の降る中で
あなたへの想いを忘れられずに
春を摑まえたくて
両手を伸ばした

飛翔

2007-03-09 23:59:00 | 
唇から微熱

指先から風

瞳から愛を

あなたに伝えたい

月の薫りと

星の鼓動を感じられたら

この夢の中

ふたり抱き締め合って

空を飛びたい

まだ知らない世界に向かって

恋に落ちる1秒前

2007-03-05 23:34:29 | 
あなたと恋に落ちた日の
あなたの手の温もりは
今でもよく覚えている

あなたと恋に落ちた日の
あなたの言葉は
今でもよく覚えている

でも、
恋に落ちる1秒前
私は何を思っていたの?

自問自答してみても
はっきりとは思い出せない
私は何を感じていたの?


あぁ、分かった
恋に落ちる1秒前から
私はあなたが好きだった

ううん、違うわ
もう少し前から
私はあなたが好きだった

恋に落ちる1秒前
きっと私は迷ってた
恋に落ちていいか・・・迷ってた