月の薫り

一緒に月を眺めて、月の薫りを探しましょう。

時の刹那

2005-02-26 23:58:12 | 
手のひらですくった砂は

指の間からこぼれて

砂時計のように

過ぎ去った時ばかり

思い出させる


= = = = = = = = = = = = 

2・3日前から、風邪をひいて
体調、最悪です><
すっかり寝込んでしまいました。
頭、痛くて眠れないし
お腹は痛いし。。
悪寒はするし。。
誰か…貰ってください。

と、言う事で
携帯から更新してます。

あ~、本が読めないのがツライです。

少女のままで

2005-02-22 19:53:38 | 
 ずるいとこだったり

 打算的だったり


 そんなところばかり

 大人になって


 考え過ぎたり

 人の言葉の裏ばかり気になったり

 
 そんなところばかり

 世慣れてきた




 でも、本当は

 純粋で無垢な

 少女のままで



 感性だけは

 少女のままでいたい


 傷つきやすい

 ガラスの心で。。。



 

お知らせ♪

2005-02-18 19:39:15 | Weblog
今日は、お知らせにやって来ました。

私、雨宮月子はこの度、詩集を全国出版することになりました。

明後日、20日から書店予約開始です。
(ネットなど一部では、予約受付が始まっているところもあります。)
全国どこの書店でも予約できますので、
興味のある方は、是非読んでみてください。

たくさんの方に読んで頂きたいと思っています。
そして、何かを感じて頂けたら幸いです。
よろしく、お願いします。


雨宮月子 / 「月の唄」   ISBN4-8355-8740-5   
文芸社から。

ネットでの取り扱いは、Yahoo、文芸社HPよりどうぞ。

みなさんの温かい心を、お待ちしています。


冬の音

2005-02-17 19:30:45 | 
 冬の音

 それは

 しんしんと積もる雪を踏みしめ

 去って行く足音


 私を冬に残し

 春に向かって進んで行く

 あの人の足音


 雪が融ければ

 足跡さえ消えてしまう


 何も残さず行ってしまう


ワイルドサイドを歩こう

2005-02-16 19:47:02 | 
 憂鬱を孕むアスファルト
 希望を飲み込むビルの群れ
 不安を煽る街路樹
 絶望的な満員電車

 自称常識人に説教され
 捨てた女の泣き言を聞きながら
 シルバーメタのヘルメットを被り
 唯一の相棒ハーレーに跨る

 俺の気持ちはもう
 場末のひなびたショットバーで
 お気に入りのバーボンをあおる


 関係ないさ
 俺の心は自由気まま
 何にも囚われず
 ワイルドサイドを歩いている

 枯葉を敷き詰めた
 ワイルドサイドを・・・


ハッピー・バレンタイン

2005-02-14 21:19:35 | 
 祈る夜空に星が瞬き
 真冬の風に洗われる気持ち

 夜空から落ちた雫
 手のひらにうけとめた

 凍るように冷たい雫を
 両手で包んで温めながら

 あなたのために祈りを捧げよう
 瞳を閉じて真っ白な心で

 少し温まった心の雫を
 あなたの元に届けよう

 ハッピー・バレンタイン

 キラキラと輝く
 ハート型の雫を届けよう


 

心の色 <さんご色の空>Ⅱ

2005-02-11 22:15:48 | 雑文
 急いで昼食を終えると、美雨は午後の仕事に取り組んだ。
 結婚記念日のプレゼントなんて、何がいいんだろう。そんなことを頭の隅で考えながら、一日の仕事のメドがついた頃、机の上に出しっぱなしの携帯が鳴った。
 ふと見ると、知らない電話番号だった。誰もいない部屋なので、しばらく鳴るに任せていたが、あまりに長く鳴っているので、仕事関係の電話かと思い仕方なく電話に出た。
「お待たせしました。森下です」
「えっ」
「もしもし?」
「あっ、すみません。番号を間違ってしまいました。申し訳ありません」
「いえいえ、では」
「どうも」
 間違いか・・・と携帯を閉じた途端、また鳴り出したので、美雨は驚いてしまった。
「もしもし、森下です」
「あれっ、すみません。また、間違えてしまいました。おかしいなぁ。何度も申し訳ありません」
 あまりに必死で謝るので、美雨は気の毒になってきた。
「あの、何番にお掛けですか?」美雨は尋ねてみた。
「えっ?あの、090-△△△△ー××××です」
「あら、それ私の番号ですよ」それは、確かに美雨の携帯番号だった。
「本当ですか。いや~、聞き間違ったのかもしれません。本当に失礼しました。会社の方にでも掛けてみます」
「そうですね。その方がいいかもしれませんね」
「お忙しいところ、お邪魔してすみませんでした。どうも、ありがとう」
「いえ」
 間違い電話を掛けてきた相手が、あまりに爽やかだったので、美雨は少し浮かれた気分で仕事を再開した。

 午後6時、仕事を終えて隆史との待ち合わせのために会社を出た。
 隆史には会いたいけれど会いたくないような、複雑な気持ちだった。美雨は5年前に初めて隆史と会ってから、隆史のことが好きだった。しかし、隆史にとって、美雨は大切な友人の域を出ることはなかった。それを承知の上で、美雨は隆史に気持ちを打ち明けていた。
 隆史は美雨と付き合うことは出来ないけれど、このまま失うのはイヤだと言った。これからも、一番の友人でいて欲しいと。美雨もその気持ちは同じだったので、それからも一緒に飲んだり、電話で話したり、友人としての付き合いは続いていた。その間も美雨は、隆史のことが好きだったので、それを折りに触れて伝え続けていた。その度に、隆史は茶化すこともなくありがとうと言った。
 でも、美雨はそろそろその気持ちにケリをつけて、隆史のことをすっかり諦めよう。そして、新しい恋を見つけようと思っていた。隆史に会ったら、その決意を伝えるつもりだった。
 その日がやって来たのだ。重い足取りで待ち合わせ場所に向かっていると、コートのポケットで携帯電話が鳴った。隆史からの電話かと思い携帯を取り出して見ると、また知らない番号だった。
「もしもし」
「森下さんですか?」
 間違い電話でなかったことに驚いた。
「はい、そうですが」
「夕方に間違い電話を二度も掛けた者です。広瀬と申します。お忙しい時間にお手間を取らせて申し訳ありませんでした」
 美雨は驚きながらも、丁寧な言葉に好感を覚えた。
「お相手はちゃんと捕まりましたか?」半分笑って聞いてみた。
「はい。仕事場に問い合わせました。どうも聞き間違ったのか、メモする時に間違ったようです」
「そうですか。でも、良かったですね」
「ありがとうございます。本当にお世話になりました」
 丁寧に礼を言って、広瀬は電話を切った。美雨は、変な人と思いながらもイヤな気分ではなかった。
 心にさんご色の空が広がったが、美雨は気付いてはいなかった。


探しているものは・・・

2005-02-07 20:23:12 | 
 探しているのは

 あなたとわたし

 現在でも未来でもなく

 過去の二人


 
 あの頃の

 純粋で無邪気だった

 あなたとわたし



 私のこころに

 金色のリボンを結んで

 もう一度

 あなたに送りたい




 そうすれば

 過去の二人を

 取り戻せるかもしれないから



 過去が現在になるかもしれないから・・・







心の色 <さんご色の空>Ⅰ

2005-02-06 22:02:38 | 雑文

目覚まし時計のアラームより早く目覚めた朝、まだ暗い空が明けて行くのを見ようと、部屋のカーテンを開けた美雨は、ベッドに腰掛けて窓の外を眺めていた。
 何分そうしていたのか、ふと気づくと窓の外は白く月を浮かび上がらせたままで夜が明けていた。美雨は窓辺に立って空を見ようと窓を開けてみた。冬の冷たい空気と共に、朝の匂いが部屋に入って来た。雪雲の隙間に見える空は、見たこともないようなさんご色だった。
 美雨はふと、始まりの色だと思った。何かが始まる予感がした。

 今日も相変わらずのデスクワークに忙殺されそうだ。今朝の清清しい気持ちも忘れ、パソコンにデータを打ち込んでいく。
 昼休みも30分程過ぎて、ようやく昼食を摂るために立ち上がった。その途端、携帯の着信音が鳴った。
 電話の主は、5年来の飲み友達の西岡隆史だった。
「もしもし」
「あっ。俺。今、時間大丈夫?」
「うん。大丈夫よ。どうしたの?」
「あのさぁ、森下、今夜暇?」
「別に予定はないけど、飲み?」
 いつもの飲み会の誘いかと思っていた美雨にとっては、意外な言葉が返って来た。
「明日、結婚記念日なんだよ。プレゼント選びに付き合ってくれないかな?」
「へっ?」
「その代わり、夕食おごるからさぁ」
「・・・」
「ダメか?」
「いいけど・・・」
 近々、隆史に会いたいと思っていた美雨は、しぶしぶOKの返事をした。

  (つづく)