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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

野球場へ行こう。

2010-04-02 | Sandstorm
今シーズンもすでにプロ野球が開幕している。
多勢解説者の予想に反して、マリーンズが頑張っているのが嬉しい。
新しい若い力も加わり、従来の主力選手にも良い刺激になったのか、見違えるような生き生きとしたチームに生まれ変わったように見える。
今年のチームは走れる、守れる、というのが良い感じだ。
野球の魅力は、「投手対打者」の三振やホームランだけではなく、走る守るという1点差ゲームにおいての緊張感の中のクロスプレーでもある。
長年観戦していて感じるのは、特に野球場のファンが一番盛り上がるのは、味方チームの接戦でのファインプレーであるように思う。
ともあれ、今年はしばらくは楽しめそうな雰囲気だ。
ただ戦力は、どのチームも長いシーズン通して同じ25人ではないし、同じであったとしても調子の波は必ず訪れる。
マリーンズとて例外ではない。
個々の選手は成長するし、また故障もする。
途中でチームがまとまって驚くほどの力が出ることもあれば、その逆もありえる。
最後に笑うのがどのチームなるのかは、神様以外誰もわからない。
だから面白いし、ファンは最高の結果を信じて熱くなれるのだろう。




特にまた、伸び盛りの若い選手達はファンを一喜一憂熱くさせてくれる存在だ。
不確定要素は多くとも、伸びしろが大きく力以上のものを発揮することがある。
時に優勝するようなチームでは、そんな伸び盛りの勢いのある選手が必ずいるものだ。
「輝き」や「萌え」みたいな不思議な魅力は、どんな世界でもファンを惹きつける。
そんなマリーンズの”桜庭ななみ”のような存在は、荻野貴司選手だろう。
守って走って、今季のマリーンズの原動力となっている。
ただ、そんな彼らの活躍を見るためには、その何倍もの失敗を見ていなければならないことも忘れてはならない。
最後にチームや選手と同じだけの歓喜を共有したいのならば、その部分を怠ってはならないように思う。








自分の中では、野球観戦のポリシーみたいなものがある。
それは、たとえ大差で負けている試合でも決して最後まで席を立たないということだ。
(トイレや食事は別だが。)
ようは最後まで、試合を見届けるということである。
勝ち試合では使われないような若い選手などを見たいという理由もあるが、それだけではない。
とんでもない奇跡の大逆転を心のどこかで信じているからだ。
奇跡の歓喜の瞬間を目の当たりにしたいならば、その何十倍ものつらい時間を経ねばならない。
当たり前のことである。




少年時代のナゴヤ球場から数十年、私は数多くの大逆転ゲームを見てきた。
マリンスタジアムでは、ボーリック選手の逆転サヨナラ満塁ホームランなども観た。
とてもエキサイティングで忘れられない瞬間の記憶は、今でも人生を彩る自らの宝物だ。
でも、通常の人はなかなかそれができないものだ。
応援するチームが大差で劣勢の試合では、まず間違いなくスタンドは徐々に空席が目立つようになってくる。
当然、そのまま負けてしまうことの方が圧倒的に多いから。
それから先が、悔しい思いをするだけの見る価値のない時間と決め付けてしまうから。
それは確率の話をすれば、正しく賢い選択であろう。
帰りの電車は混むし、車も渋滞する。
悔しい気分にさらに追い討ちをかけられたくはない。
でもこれまで何百という試合をライヴで観戦してきた私からすれば、なんてもったいないことだと思うのである。
負けているから、逆転できる。
その差が大きければ大きいほど、歓喜も高まる。
それを自ら勝手な予想して見逃すなんて考えられない。
負けゲームの悔しさなんて、次の試合を観る頃には忘れてしまう。
奇跡と思えるようなありえない試合は、いつまでも心に残るものだ。
スタジアムは、非日常の世界。
せめてこのくらいは、夢を信じても良いではなかろうか。








今年も何度か千葉へ足を運ぶつもり。
今のところ、なかなかまとまった休みが取れないのではあるが。
野球は面白い。
ライブは、テレビ中継にはない発見もある。
野球場へ行こう。











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