
ゴルフの練習場になかなか楽しそうな大人のオモチャがある。
最近の練習場の打席によく見かけるようになったスイングチェックのマシン。
ゴルフショップやインドアのレッスンクラブによくある高速撮影可能な映像機器だ。
自分のカメラでの経験から、ラウンド前のスイングチェックは良くないことは分かっている。
スイングをいじると、モノにするまで一度、形もリズムもバラバラになってしまうからだ。
ラウンドを終えたばかりで、次までまた少し期間があることから、一度使ってみることにした。
浅はかながら、このタイミングで少しばかりこの前のラウンドのOB7発の原因を突き止めようというのだ。
使ってみると、これが意外と楽しい。(笑)
簡単にプロのスイングとの比較ができたり、ワンポイントレッスンの映像が自分と照らし合わせることができたり、何よりスイングスピードや飛距離の平均が算出されたりと至れり尽せり。
真面目にスイングチェックというよりも、仲間との休日の暇つぶしにもピッタリの遊び道具なのである。
500円で使い放題。
プロのレッスンVTRも全部観てしまった。。。(笑)
キッカリとオンプレーンというならば、やはり女子プロである。
中でも、佐伯三貴プロのスイングは特筆モノ。
ぱわふるで美しい。

まあ自分のスイングに関しては、だいたい予想通り。
去年の冬のボーナスで新調したデジカメで、イヤになるくらいスイングチェックはしていた。
バックスイングで右サイドにスエーするクセ。
さらに、クラブをインサイドに引きすぎるクセ。
随分と矯正されてはきているが、やはり直ってはいなかった。
それでも、なぜかダウンスイングではオンプレーンに戻ってくるのだが、ふたつのクセで相殺されているだけのことで、やはり再現性は低い。
自分の球筋が、ニセモノのドローボールだということは理解しているつもりだ。
それを無理矢理に調整すると、前者は(右スエーをしないように意識すると)極端なダックフックが出る。
後者は(アウトサイドにクラブを引こうと意識すると)とんでもない手打ちになってしまう。
それらを矯正するよりも、それまでの変に難解なスイングの方が今のところ確率は良いから、なかなか変えられない。
何より、その方がリラックスしてスイングできるところが厄介なのである。
それで、今まで何万回も振ってきたのだから。
どちらも「飛距離」への意識を頭から拭い去れないアマチュアの悪癖である。
何か根本から変えなければ、いけないように思っている。
当然、時間がかかる。
だからラウンドが近いと、それを試す勇気がないのである。

先日の岡本綾子プロのスイングのヒントは役に立った。
グリップだけを少しだけ飛球線方向に出すスイング始動。
アイアンに関しては、アーリーコックでスイングがコンパクトになったことにより、これまで以上に打球が安定するようになった。
しかし問題はウッド。
やはりウッドのクラブを握ると、少しでも飛距離が欲しいという意識が無意識に働いてしまうからか、このアーリーコックのスイングでは、これまで以上にダックフックの連発となった。
この前のラウンドOB7発は、ほとんど左へのこの球だった。
だから実際のところ、今回に関してはあまりOBの数は気にしてはいない。
普段とは違うこと(身についていないスイング)をしてのものであるからして、仕方ないと割り切ることもできる。
実際にアーリーコックをして打った映像を見てみると、スイングがコンパクトになり右へのスエーが少なくなった分、インサイドへのバックスイングする悪癖が素直にインパクトに反映されてしまっているようだ。
分かったところで、それを直す選択肢は多数あり、どれが正しいかは時間をかけて地道に試していくしかないのではあるが。
スエー、インサイド、コック・・・・・。
何となしに気付いているのは、どれも”インサイドアウトにボールを引っ叩きたい”という飛距離への意識との葛藤である。
300Yの快感と魔力は、とてつもなく強大である。
風やボールのおかげとは分かっていても、なかなか忘れ去ることは簡単ではない。
ゴルフが賞金稼ぎとしてではなく、楽しみたいと思ってやっているのだから、それでいいのかも知れないが。。。
我ながら、いかにも情けないところだ。

それにしても、この機械での計測では、ドライバーの飛距離は240Yがやっとこさ。
スイングを意識して振っているとはいえ、少々寂しい結果に。
いやいや!!
そんなことを言っているからダメなのだ。
飛距離じゃないと、何度も言っているのにぃ~!?(笑)