
毎週月曜日、夜のルーティン。
会社帰りの深夜のコンビニで、ゴルフダイジェスト。
いつも4冊入荷しているはずの今週号が、すでに本棚に2冊しかなかった。
表紙を見て、これも森田理香子効果か?と思う。
確かに先週のエリエールレディスの森田プロは凄かった。
たぶんあの日曜日一日で、理香子ファンは、間違いなく全国に10000人は増えたに違いない。(笑)
とはいえ、先週のあの大会をあれほど盛り上げるのに貢献したのは、森田プロ一人だけではないように思う。
それは上田桃子プロであり、不動裕理プロであり、また横峯さくらプロであろう。
そして忘れてならないのが、惜しくも2位に終わってしまったものの藤本麻子プロの存在である。
特に藤本プロのあの表情、所作、立ち振る舞いは、勝負を盛り上げるのに十分な存在感を示していた。
あの静かなる闘志、間(ま)、集中力の出し方は、一流のプロとしての必要なスキル。
プロゴルファーとしては、最もふさわしいスキルであるように思う。
それは画面を通してからも十分感じられ、プレー中はずっと彼女の世界に引き込まれた。
歴代、名を馳せた選手というのは、みなあの雰囲気を持っている。
岡本綾子プロ然り、全盛期の不動裕理プロ然り、最近では日本でプレーしていた頃の有村智恵プロや一流の韓国勢も然りである。
奇しくも、後半の勝負所になっても終始不敵な笑みをたたえながらのプレーであった森田プロとは非常に対照的であったように思う。
森田理香子プロには底知れぬ資質やポテンシャルを感じるのは事実である。
その若さ、ルックスからも爆発的な人気を誇るトッププロになって何らおかしくはない。
ただ強いて言えば、そこが未だ彼女に唯一感じる物足りない部分ではなかろうか。
言動を含め、まだまだ頼りなさげに感じてしまうところ。
何も笑みが悪いと言っているわけではない。
師匠である岡本綾子プロも、あの表情を肯定的にとらえて話されていた。
ようは、まだ若い、というだけのことである。
それが現状、また彼女の魅力であり、特権といえる部分であるというのも間違いないところである。
ただこの先、本当に期待通り世界に通用する一流プレイヤーへ順調な成長を遂げていくかという部分では、まだまだ未知数であるように思える。
藤本麻子プロは、アマでの実績も豊富。
今さらながらかも知れないが、ただこれから急速に伸びる時期に入る選手であろう。
伸びる時期にどれだけ伸ばせるか。
そこが彼女の一流への分岐点かも知れない。
ただ森田理香子プロは、そのポテンシャルだけで現状、さらに上を行く実績。
末恐ろしい選手であることだけは、誰の目にも間違いないことである。