

人と人が織り成す物語。
人と馬が紡ぐ夢。
どうして人は、時にドラマチックに生きてしまうのだろう。
その数々を、時に傍観者として見る。
もしかしたら、この世界の現実は、
ほんの一瞬の夢物語なのかも知れない。
そんな風に思う。
全ては、人間を知ることに始まり、そして終わる。
どこからか、そんなことを聞いたことがある。
私はそれが知りたかった。
たぶん初めは、それだけのことだった。
生きる証を示すこと。
この経済社会で生きてゆくこと。
その二つの狭間で、常にゆらぎ続ける自己の存在証明。
ただ強くあり続けたいと願う。
それは誰のためでなく、ただ自分のために。
それでもまた、やさしくありたいと思う。
それはきっと、誰かにやさしくなれる瞬間に、
幸せを感じることができるから。
ありがとう。
あなたはそれを教えてくれた。
あなたはそれを示してくれた。
ありがとう。
それは、きっとそこにあなたがいたから。
それは、きっとそこにあなたがいるから。
私は、あなたたちに会えてよかった。
何も恐れない。
そして私は、また自分の物語に還る。
ありがとう。
そして、さようなら。
本当にやさしくなるためには、
もっと強くならなければならないんだね。
そして誰もが、自分の物語を歩く。
自らの生きる証を示すために。
それは、どこかの誰かが語るほど、たやすくはなく、
他ならぬ自らが語るほど、大それたことでもない。
そんな目の前の景色の中で。
ありがとう。
そして、・・・・・はじめまして。


2005年11月。名古屋でJBCが行われた年。
このほんの少し前に、10年ぶりに名古屋に帰還。
ここから私の名古屋競馬症候群が始まった。

名古屋のレースは南関に比べ、予想はしやすいと感じた。
でも競馬に勝つこととは別の話。いつも配当との戦い。
買い目勝負。絞って賭けることは、また難しいことに思えた。

この年デビューした山本茜騎手。
いきなり勝ち星を重ねて、名古屋に明るい話題をふりまいた。
写真は、船橋遠征時のウイニングウインド号騎乗のとき。
この時なんとパドックでは原口先生が自ら馬をひいていた。

ファン感謝デーでのスナップ。
人気はやはり宮下瞳騎手など女性ジョッキー達でありました。

名古屋で開催された2006~7年シーズンのLJSのひとコマ。
宮下騎手と山本騎手は、なぜか一言も口を聞かない?
なにかと厳しい世界なのでありましょう。

この年、総合優勝したのが山本茜騎手。
次の年が、同じく名古屋の宮下瞳騎手だった。

名古屋の女性ジョッキーのレベルを見せつけたここ2年のLJS。
写真は浦和競馬場での表彰式の宮下瞳騎手。(総合優勝)

笠松にもよく行きましたか・・・。
電車で行くか、車で行くか、色々と試行錯誤。
予算、便利さetc.・・・。
ただ、いまだにどちらとは決まっておらず。。。

笠松といえば、言わずもがなオグリキャップ。
その後、ミツアキサイレンス、ミツアキタービンと続く。
笠松の芦毛伝説とも言われた。

でも今や、笠松の看板馬といえばマルヨフェニックス号。
2008年の帝王賞ではあわやの4着と健闘。
思い切って乗れる尾島徹騎手とのコンビも印象的。

芦毛馬で忘れてはならない名古屋のレイナワルツ号。
2005年の地元JBC(クラシック)での3着は思い出深い。
歳を重ねてさらに真っ白になった美しい馬体は、これぞ芦毛馬。

初期のこのブログで使われていた背景の写真。
無機質な空間にひときわ輝くビジョンの光が気に入っている。
どんなに活躍馬であったとしても、いつかは競馬場から去っていく。
そしてそれは人々に語り継がれ、やがて伝説となるのであろう。

いつしかこのブログの主役となったキングスゾーン号。
6歳にしていまだ未完。精神的な成長が待たれる。
山本茜、丸野勝虎、安部幸夫、岡部誠、吉田稔と手が替わったが
今は安部幸夫騎手に落ち着いている。(写真は岡部誠騎手)

名古屋の錚々たる面々を背に走るも、レースぶりは毎度の通り。
そこが魅力で、そこが歯がゆい。・・ああ、キングスゾーン。
いまでも、個人的に目が離せない馬であることは間違いない。

キングスゾーンの主戦、安部幸夫騎手。阪神競馬場での勇姿。
現在の名古屋のリーディングといえば岡部誠騎手ではあるが、
でも一番稼いでいるのは、安部幸夫騎手なのではないだろうか?

名古屋で最近毎年のように行われているナイター場外発売。
必ずしも、うまくいっているかどうかは疑問ではある。
それでも可能性を感じさせる企画であることは確かだ。
夏といえば夜祭り。暑い中競馬をするのは誰も好まないはず。

2007年5月。駿蹄賞。(優勝馬~ワイティタッチ号)
自身念願の初クラシック制覇を飾った尾崎章生騎手。
ゴール入線後のウイニングランが印象的であった。
苦労した分、喜びもひとしお。ファンも幸せな気分になれた。

2007年10月、名古屋で行われたSJT(トライアル)。
このWSJSの地方競馬代表を決めるレースで魅せてくれたのが、
地方競馬の至宝とも言われる大井所属の的場文男騎手。
クジ運に恵まれず人気薄の馬ではあったが見事な騎乗で圧勝。
信じられん。あの圧勝劇の衝撃はこれまでの中で一番だと思う。
ちなみに総合優勝を収めたのは、高知の赤岡修次騎手だった。

2008年2月、園田で行われたゴールデンJCに遠征。
このレース、先頭でペースを握る的場文男騎手。
そして2番手で追うのが、名古屋の吉田稔騎手。

この日はまた、別の意味で特別な日だった。
この年のJRAの騎手試験合否発表があった日。
吉田稔騎手と内田博幸騎手。奇しくも明暗を分ける結果に。
中央が吉田稔騎手。彼の表情、インタビューに胸を打たれた。
(写真右から的場文男騎手、安部幸夫騎手。)

吉田稔騎手といえば、言わずもがな名古屋の顔というべき存在。
この評価はどんなことがあろうとも決して変わらない。
今年7月からは南関で期間限定騎乗をしている。
最近の騎乗を見ると、スタート、位置取り、仕掛け、追い方・・・、
ひとつひとつを今まで以上に非常に丁寧に乗っている印象。
ただ勝ちだけにこだわる騎乗ではない、ひとつ上の意識を感じる。
きっとまた来年も、挑戦するに違いない。

今年は、南は高知、北は盛岡まで初めての競馬場へ出向いた。
ここ数年、高知、福山、園田、姫路、金沢、盛岡と世界が広がった。
名古屋、笠松、南関4場はもちろん、これからも旅打ちを続けたい。
今の時代、行くのは簡単だ。あとはいかに意欲を持てるかだけ。
新しい発見、出会いは、競馬を何倍も面白くする。

その美しさに驚かされた盛岡オーロパーク。
この写真は、このブログの第2期の背景にも使われたもの。
特にお気に入りの写真で、競馬の未来への飛躍を願う気持ちで。

最後は、現在のこのブログの背景にも使われている大井の風景。
2007年、JBC当日。キングスゾーン号も参戦した。
スプリントを勝ったのは、大井所属のフジノウエーブ号。
笠松デビューの同馬、これは地方所属馬初のJBC制覇だった。
それにしても、やはりあの興奮はここでしか味わえないもの。
さすが日本一の地方競馬場、日本一の格のレース。
どんな経緯であれ、地方競馬関係者やファンに夢を与える舞台。
みんな、ありがとう。
そして、・・・・・・・・・・