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写真をクリックすると写真が大きくなります。(運転席に女性が座っていますが、運行管理は龍陽路駅のコントロールセンターで行われています。)
上海市浦東新区の浦東国際空港から市中心部あるいは地下鉄環状線への連絡手段としてリニアモーターカーが使用されている。
空港駅から龍陽路駅までリニア線で30キロの距離を約8分で走行する。
この線の正式開通は2004年1月であるが、正式開通に先立つこと、約1年前から試運転中であり、この間50万人がこの路線を往復した。
試運転中の乗客はすべて観光客で龍陽路空港間を往復し、もの珍らしさもあり、当初は切符が入手出来ないような状態であった。
当時の観光運賃は往復150元(約2000円)であった。
リニアの運行会社は正式名称を上海磁懸浮有限公司と言い、あの手この手で巨額の設備投資の償却に知恵を絞っている。
2003年リニアモーターカーの命名権が入札で31億円の値段である不動産開発会社が落札した。
建設投資が計画より大幅に膨れあがったのは次の三つの原因が大きい。
1)上海の地図を見れば判るように浦東新区は長江の上流からの土砂の堆積層である。
この地盤は基礎にコストがかかり不均等沈下を起こしやすい。
既に、試験走行時より問題が発生している。
2)試験走行時のケーブルの切断である。
この原因は発表されてないので不明である。
私の推測では過電流ではないかと思う。
上海の電圧は一定せず電気製品が燃えることがある。
3)工事現場管理の不徹底及び盗難。
建設工事現場は泥棒にとっては宝の山である。
金になる変圧器、銅線、機械工具、資材等がたくさんある。
中国では送電中の変電所が襲われ、資材が市場に出回っている。
共産主義の国だから国家の物は俺のものという感覚だろうか。
古の賢人孔子を輩出している国だけに理解に苦しむ。
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