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支流からの眺め

安倍事件と統一教会・国葬儀騒動で誰が

 安倍元首相の殺害は痛恨であった。これが契機で統一教会と政治家の関係が明らかとなり、国葬儀にも批判が募って、喪中にも拘らず一騒動となっている。政治家は、あの人たちが教会関係者とは知らなかったと、いつもの言い訳で逃げ切ろうとしている。国葬儀には、岸田氏が丁寧な説明で理解を求めるに終始している。この丁寧の意味は、語り方を丁寧にして、ご丁寧にも同じことを繰り返すことらしい。

 岸田内閣の基本方針の第一は、「国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていく」ことである。しかし、人の話を聞くという部分は守っても、慎重なのか他に事情があるのか、それを政策に反映する動きはあまり見えてこない。その中で、国葬儀の決断は迅速であった。これこそ人の話を聞くべきであった。意見する有能な参謀がいなかったのか。多分、信念というより、安倍派懐柔の党内政治で決めたことなのだろう。

 とは言え、これだけ逆風が吹くのも奇異である。事件の結果、未来の安倍氏の言動はなくなった。安倍氏は、トランプ氏をして米国の反中姿勢を固めさせ、日本の防衛体制を整備しQUADを設立するなど、中共国へ強硬な態度で一貫していた。統一教会の問題や葬儀のあり方で難癖が付いたことで、その安倍氏の遺志に思いを致す機会も損なわれた。海外からの弔問客への心理的な影響も大きいだろう。

 犯行にも不審な点がある。短期の自衛隊経験とネット情報だけで、あのような銃を製造できるものだろうか。また、逮捕後すぐに、殺害の動機は安倍氏の統一教会への支援的活動だと白状した。そこに政治的背景を隠す意図がないのか。奈良県警の責任者が泣いて引責辞職した警護体制の甘さは確かに問題だが、それは偶然甘くなったのか、それとも甘くなるように誘導されたのか。

 陰謀論ではないが、今回の一連の動きで誰が得をするのか。どこかの国外勢力が、統一教会に苦しむ山上を教唆・支援し、警備体制を骨抜きに仕向けたのではないか。それはなくとも、国葬儀騒動を煽っているのではないか。確かなのは、安倍氏がこの世から消えたこと、安倍氏の功績が薄められていること、国内が分断され外敵への警戒が疎かになること、そして、それらを喜んでいる勢力があることである。

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コメント一覧

dankainogenki
犯人は、中国大使館が関与しているのです。
だから
、ロシア・中国・半島は追い返すべきです。
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