ええと、とりあえず思い出して書いているのだけど、この日は通しをしたんだけども、そのことについてあまり覚えていないので、おぼえていないというか全部書いたら大変なことになるし、でもはっきり覚えているといえばいつだったかの通しでそういえば、ラストシーン直前くらいで袖部分にいたりして出番待っているとき、ふと「あれ、皆どこ行ったんだろう」と思って、というのはだいぶ静かで、いつもより前田さんの隣の壁面があいているし「煙草吸いにいったかな」位におもって舞台上をながめていたんだけど、しばらく見てたら皆の死体というかがよこたわっていて、ああそうだった、皆目の前にいたのに、いない気になっていたことに気づいた。「もの」みたいだった。死んだらものになるのか。失礼だったなと、死体をものみたいに見ちゃってた自分にびっくりした。あと、死体は喋らないからやっぱり静かなんだな、当たり前だけど、演出の前田さんの笑い声が妙にすごい響くからそう感じた。
一応、稽古場日誌ということで。
あと、楽屋にコスモスを飾ったのは宮部さんです。
中村真生
一応、稽古場日誌ということで。
あと、楽屋にコスモスを飾ったのは宮部さんです。
中村真生