演劇計画2007『生きてるものはいないのか』稽古場の記録

前田司郎さんと出演者19名、そしてスタッフ陣……
おそろしくにぎやかな稽古場からの現場報告です!

稽古のこと

2007-10-17 23:57:01 | Weblog
ええと、とりあえず思い出して書いているのだけど、この日は通しをしたんだけども、そのことについてあまり覚えていないので、おぼえていないというか全部書いたら大変なことになるし、でもはっきり覚えているといえばいつだったかの通しでそういえば、ラストシーン直前くらいで袖部分にいたりして出番待っているとき、ふと「あれ、皆どこ行ったんだろう」と思って、というのはだいぶ静かで、いつもより前田さんの隣の壁面があいているし「煙草吸いにいったかな」位におもって舞台上をながめていたんだけど、しばらく見てたら皆の死体というかがよこたわっていて、ああそうだった、皆目の前にいたのに、いない気になっていたことに気づいた。「もの」みたいだった。死んだらものになるのか。失礼だったなと、死体をものみたいに見ちゃってた自分にびっくりした。あと、死体は喋らないからやっぱり静かなんだな、当たり前だけど、演出の前田さんの笑い声が妙にすごい響くからそう感じた。
一応、稽古場日誌ということで。

あと、楽屋にコスモスを飾ったのは宮部さんです。


中村真生

10/16稽古日誌

2007-10-17 09:10:15 | Weblog
日が近付いている。
ほぼ2ヶ月を費やして作り上げて来たものが、ようやくお客様の目に触れる。

稽古は明日で終わりなので、私としては非常に嬉しい。
なぜなら、今日のとおしである程度のものが見えたから。

あとは本番での役者の弾けっぷりに期待するのみ。まぁ、のみってことはないんだけど。

小屋入りしてからの稽古では、かなり細かい演出がついていて、正直全てが伝わらないかもしれないけれど、お客様には楽しんで欲しいと思う心。

チラシにも載せているとおり、この作品は死について表現しているが、死っていうものは、すごく近い存在の割りに全く現実味をおびないなぁとつくづく。

だって死について考えることなんて毎日の生活でほんの少しだし、というか、それについて考えない日がほとんどっていう人もいるわけで、まして死んだこともないのにそれを表現するなんて、はっきり言って空想の世界(例えば空を飛ぶとか)だ。

舞台上で死ぬ演技をするけど本当に死んでるわけじゃないし、それをお客様がどうとらえ処理するかに興味を持つ。

ぜひ、それぞれの方法でこの作品を堪能していただきたい。
それだけのタフさがこの作品にはあると思うので。


ご来場お待ちしております。



演出助手:井上エミ