DOGはGODからの贈り物~僧帽弁閉鎖不全症のチワワ・チャーリー君の闘病記録~

12歳と9ヶ月の時に心臓病が判り治療をはじめました。天国からお迎えが来るまで元気で苦しまずにいられますように。

誕生日に再会を祈って

2017年12月19日 23時41分51秒 | 闘病記録
今日はチャーリーの16回目の誕生日のはずだった。一緒に過ごせないなんてみじんにも思っていなかった。それほど元気だった。咳以外は・・・。

チャーリーロスの影響か食欲がなく、吐き気までして人生最低体重になり、ウエストが独身時代と同じサイズになってしまった。不眠や食欲不振、熱までも出す家族も出てきてショックからなかなか立ち直れないでいる。

先日、気晴らしにと出かけた先で、友人で大の動物好きの精神科医が言った。「悲しくなったら我慢せずに泣けばいいの。涙は心を癒してくれるから。でも失ったことより一緒に生きてくれた素晴らしい時間にたくさんの感謝をしてあげよ。涙の後はありがとうありがとうってね。」

「泣いても感謝で上書きして終わるのね?」

「そうそう。それが心の穴を埋めてくれる。それに逝ってしまったことをいつまでも悲しむことより、死んだことを許してあげることが本当の愛情じゃないかと思うの。」

全くその通りだと思った。その言葉は、ごめんね!会えなくて悲しいよ!などの思いよりもありがとう!の方がチャーリーを楽にしてあげられることを気が付かせてくれた。自分が死んだことで私たちを悲しませたくないと思っているに違いないから。悲しませたくない。それはこちらにも言えることだったのだ。

あと三日で完成するはずだったドッグラン。一緒に土慣らしをしてくれたね、チャーリー。完成することがあったら、一番に遊びに来てほしい。

抱き上げられるときは必ず、教えてもいないのに、こっちの負担を減らすために絶妙なタイミングでジャンプしてくれたね。最後は苦しくてそれどころじゃなかったよね。苦しませてしまって、本当にごめんね。しばらくはそちらでママたちと楽しく幸せに暮らしていてね。

チャーちゃん、今までたくさんの愛をありがとう!
今までもこれからも大好きだよ!




また会えるその日を楽しみに待ってるからね!


旅立ちの時

2017年12月16日 22時42分29秒 | 闘病記録
チャーリーの日課は庭の飛び石をピョンピョンと飛び跳ねながら、そう広くはない庭を偵察して回ることでした。(お散歩はしんどいのかあまり行きたがらず、時々だっこして行っていました。)

最近はよっこらしょといった感じで速く飛べない時もありました。そうだ、花壇をつぶして飛び石をどかして、人工芝でも敷いたドッグランを作ってあげたらチャーリーもラクになるし、一緒に遊べる!と思い、一週間くらい前から、明るいうちは庭仕事ばかりで、あまりかまってやれない毎日が続いていました。

お昼寝から目覚めるとクーンクーンと鳴かせ続け、寂しい思いをさせたまま、あの日がやってきてしまったのでした。

亡くなった翌日、かかりつけの病院に電話して「16歳にはなれませんでしたが、お陰様で直前まで元気に過ごすことができました。色々お世話になりました。」と伝えたらその時の様子を聞かれこう言われました。「急性の肺水腫ですね。心臓病だったけど長生きでしたね。」と。

それで、肺水腫には急性肺水腫というものがあることを知らなかったばかりに、チャーリーの命を縮めてしまったのだと知ることとなりました。

亡くなる4日前くらいから咳が軽い感じの甲高い咳に変わり、前日くらいからいつもより咳の数が少し増え始めていましたが、利尿剤を与えるまでもないだろうと思っていました。

これはもっと早くから飲ませておけばよかったと後で悔やむことになります。夜遅くになって、肩で息をしだしてもまだ大丈夫だと、飲ませた薬が効くものだと思っていました。失神もしたことがないし、症状は咳だけだったので、このまま16歳を迎えられないことがあるなんて、これっぽっちも疑ってなかったのでした。

11月30日木曜日夜になって咳が3セット続いたので、10時半ごろ利尿剤を飲ませたのですが、11時ごろ肩で息をするようになったので病院へ連れて行こうと思いました。11時半、かかりつけ医に電話してもでないし、救急は遠い。あれこれ話しているうちに、薬のせいか呼吸が少し落ち着いてきたので、朝一番で少しは慣れているかかりつけの病院へ行くことにしたのでした。

しばらくして私は囲いケージの横で眠り、チャーリーもハウスに入って寝ていたようです。午前2時半過ぎでしたか、突然悲鳴を「ケンケンケン!!」と3回あげてハウスから出てきました。それからは急激に悪化していきました。口を開けて息をするようになり、横になっていても突然四つん這いになってハアハアとしはじめました。縦抱きしても悪くなる一方で、遠くても救急病院まで行こうと決意した時には口を大きく開いてあえぎだしました。

家族を起こし「様子がおかしいので病院連れてって。」と言いつつ、他の家族には「もうだめかもしれないのでお別れをしてあげて。」と言い、泣きながら行きました一緒に二階から降りて行きました。車に乗る前に急いで一緒にトイレに入ろうとした時、ゆっくりと呼吸が止まり、直後に大量のピンクの泡を鼻と口から吹きました。かわいそうに息ができなくなったチャーリーは大好きだったソファーの上の私の膝の上で、目を大きく見開いたまま絶命しました。2017年12月1日金曜日のことでした。

心臓が止まったのは午前3時少し前だったろうと思います。典型的な肺水腫の症状でした。チャーちゃん、本当にごめんなさい。窒息して死ぬなんてどんなに苦しかったことでしょう。夜間の対応を考えなかった自分の危機意識のなさを責めています。一体何を勉強してきたのかとも。

でも、なぜあんなに急激に悪くなったの?考えて考えて、ふと気が付きました。あの聞いたことがないような叫び声の中にヒントと言えるものがありました。心臓の僧帽弁を支える腱索の断裂という重篤な状態。それがチャーリーに起こってしまったのだと思います。

だからと言って、耳は少し遠くなり、目は見えにくくなっていたとはいえ、走り回ることも、食べることも、出すこともなんの問題もなく直前まで元気だったチャーリーの命をもっと長く守ってあげられた可能性は十分ありました。

●ズルズルという音とともに呼吸する症状や、体温調節のための舌を長く出したハアハアではなく、口をつむったまま肩で息をし出す、口を力なく開けたまま苦しそうに呼吸する、という症状が出たらすぐ病院へ行くこと

●立ったまま息をして、座ってゼイゼイしない仔もいるんだということ

●肺水腫が徐々に進み、入院や回復を繰り返す仔もたくさんいるようですが、急性心原性肺水腫の半数は致命的になるということ

●夜に悪化することが多いので、夜間の対応を考えておくこと

これらのことを知っておくべきでした。ある獣医さんによると急性の肺水腫は悪化するスピードが速く、気が付いた時にはもう手遅れになっていることが珍しくないそうです。

チャーリーは1011歳のときに克服した停留睾丸の悪性腫瘍と今回命を奪った僧帽弁閉鎖不全症という、憎い二つの遺伝性の病気で苦しみましたが、最後まで立派に戦い抜きました。

勇敢で美しく、誇り高いロングコートチワワのチャーリー、ADAM BOULEVARD OF PUPPY LAND JPは15歳と11ヶ月の生涯を通して私たちを癒し、守り、救ってくれました。今まで本当にありがとう。彼は天からの使いであり、神様からの贈り物だったんだと、心からそう思っています。

つらい旅立ちの時も、お通夜も、お葬式にも奇跡的に家族全員がそろっていて、みんなで見送ることができたことがせめてもの救いです。

最期の最期まで訴えるように私だけを見つめ続けた大きく見開いた瞳と、苦しみあえいだ黒紫色の舌を、いつか再び会えるその日まで決して忘れることはないでしょう。














16歳にしてあげられなかった

2017年12月01日 17時41分30秒 | 闘病記録
追加になったニトロール錠は順調に効いていたので、ここのところは
問題なく過ごしていたが、昨夜から夜中にかけて急激に悪化。

今日の午前2時50分頃、かわいいかわいい私のチャーリーは大急ぎで空へと駆け上ってしまった。

苦しい旅立ちでしたが、家族に見守られながら私の腕の中で15歳と11ヶ月の命を終えました。
                               取り急ぎご報告まで