食物は、消化管を通過する間に、様々な器官で様々な消化液に出会います。今回は、体内で一番最初に出会う消化液「だ液」のはたらきについて整理しましょう!
うすめたデンプンのりにだ液を加え、約40℃で10分程度温めると、デンプンは分解され糖に変わります。デンプン(炭水化物)はだ液に含まれる分解酵素によって糖に変わったのです。
デンプンが分解されてなくなったことは、ヨウ素液を加えても青ムラサキ色に変色しないことで確認できます。
糖ができたことは、ベネジクト液を加えて加熱すると赤かっ色(オレンジ色)に変色することでわかります。
この実験では「40℃」という温度が最大のポイントです。この「40℃」とは通常の消化管内の温度です。(直腸温といいます。)
消化液に含まれる消化酵素は「40℃」前後で最も活発にはたらきます。これよりも温度が低くても高くても、消化酵素ははたらいてくれません。
熱が出てしまったとき、おなかの具合が悪くなるのはこのためです。
このほかにも、栄養素を分解する消化酵素はいくつもあります。教科書で必ず確認しておきましょうね!







このほかにも、栄養素を分解する消化酵素はいくつもあります。教科書で必ず確認しておきましょうね!
