忘れな草と蒼い空

好きなものはどんな時でも ただ馬鹿みたいに大事にすること(「すみわたる夜空のような」/銀色夏生)

「面白いお話、売ります」

2009-02-13 23:05:45 | 読んだものメモ
今年1冊目?かなー(・▽・)(漫画は数冊読んだけど^^;)

「Story Seller」 ストーリーセラー編集部編/新潮社

ちなみに「面白い話、売ります」っていうのは、表紙に書かれてる文句です。
すっごい自信だよなーと正直思ったけど(笑)、面白かった(・∀・*)

短編集なんですが、大好きな伊坂幸太郎さん本多孝好さんの話が載ってたので購入♪
他には、近藤史恵さん、有川浩さん、佐藤友哉さん、
道尾秀介さん、米澤穂信さん
が書かれてて、興味のあった作家さんの名前も☆


以下、ネタバレ有の感想です。
読みたい方はお気をつけて!

(注:長文ですー)








「首折り男の周辺」/伊坂幸太郎

もーね、伊坂さんらしいっ!というか。
何章かに分かれてて、それぞれ違う人の視線で描かれてて、
繋がってないようで繋がってて、でもそれがよくわかんなくて。
あ、コレはアレなのかな~・・・いや、違う?とか。。
この人とあの人は同一人物なのか??とか。。。
でも最後まで読んだら「あぁー!!!!!!」ってなるんです。
伊坂さんの作品は大体そうなんです。
そこが気持ちいいんです!
100ページもないのに、こんなにキレイにまとめられるなんてすごいな~と感動しました。
章のタイトルも良いです。


「プロトンの中の孤独」/近藤史恵

読みやすかったー。
“自転車ロードレース”っていう、あまり親しみのない世界の設定なんだけど、
人間関係とか、人の感情とか、、あぁね~っていうのがあって。
一つ言えるのは、「石尾さん、かっこいい!」
なんていうか、人間的に。
こんなこと出来ない人のほうが多いんだろうけど、
でもそこがすごいなって思いました。嫌味がなくて。


「ストーリー・セラー」/有川浩

ちょこっと気になってた作家さん。
「図書館戦争」ってのが、本屋さんで見かけていつも読んでみたくて。
前に「短編集は苦手だ」って書いてたけど、
新しい作家さんとの出会いもあるんだなぁと、コレ読んで思いました。
まずは書き方?っていうか、言葉の選び方が好きだなぁと。
内容が関係してるのかもしれないけど(小説家の奥さんと、奥さんを支える旦那さんが登場人物)、
その旦那さんの気持ちがすっごくわかる!
私も“読む側”の人間で、書けないくせにこだわりだけはある。
そうなんだよねぇ・・と思いながら読みました。
そして設定がすごい。
奥さんは病気になっちゃうんだけど、それがまたありきたりじゃない感じ。
最後泣きます。結末は想像できてたけど、泣くー。
他の作品も読んでみたいなと思いました。


「玉野五十鈴の誉れ」/米澤穂信

最初は悲しい話なのかな~と思ってたのに、これ怖っ!
ホラーじゃなくて、人間的な怖さ。
時代的なものも関係するのかも、とは思うけど、
「言われたことは守る」っていう当たり前のことが、
こんな行動を起こさせるなんて。。。
純粋だったから・・・ではないんだろうな、この五十鈴って子の行動は。
だから一層怖い。


「333のテッペン」/佐藤友哉

雰囲気は伊坂さんに似てる。気がしました。
書き方じゃなくて、キャラクターがかな?
でもこれも面白かったー。
会話が結構多くて、イメージもしやすくて。


「光の箱」/道尾秀介

登場人物が書く、話が好き。
「赤鼻のトナカイ」を元に話を作るんだけど・・・
可愛い。けど切ない。でもあったかい。
あとは章(小説内で言うと‘Track’)が変わってからがビックリした。
あ、時間軸がそうなってるのね!?ってすぐ気付いたんだけど、上手いなぁと。


「ここじゃない場所」/本多孝好

中高生の頃って、きっとそういうことあるんだろうなぁと。
これは最後の方に対する感想なんですけど。
設定もキャラクターも好きなんだけど、
あの男の子とその周りの子たちの謎(?)を、
もうちょっとハッキリさせてほしかったなー。
私の読み込みが足りないのかな?
・・・と、少し読み返しながらこれ書いてるんですが、どーもそんな感じ。
あぁー、、、だからなんだな。
「憧れ」てたんだ。お互いがお互いを。
ちょっと時間を置いて、また読み返そうと思います。




私のブログ、「伊坂幸太郎」で検索して来られる方が結構いらっしゃるんですよ。
なのであんまり下手なこと書けないな~とは思ってたんですが(^^;)
いち本好きが書いてる感想だと思って読み流してください


今年は去年より1冊でも多く読めるといいなー。
そして感想も、ちゃんと書きたい。


しかし・・・年始に宣言した歴史モノにまだ手をつけれてません

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