第１５回 関東地区大学野球選手権大会

［写真］　９回表無死１塁、右中間の最深部に起死回生のツーランホームランを放った萩原哲選手（宮崎・日南学園高校）

秋の全国大会となる明治神宮野球大会への出場権をかけて、２枚のチケットを争う関東地区大学野球選手権大会
東京新大学野球連盟・秋季リーグ戦を２位で挑んだ創価大が、雨で１日延びた３０日、白鴎大と対戦した。

試合結果は１０対９、１点リードで迎えた９回裏に２点を奪われ、悔しい敗戦となった。
１点差だし、サヨナラ負けだから、惜敗と言えばそのとおりだが、
期待値が高かっただけに、内容が悪すぎるといっても仕方がないだろう。

プロ野球に志望届を出した４名が、試合を壊してしまったというような、厳しい意見も出ているが、
そこまでではないものの・・・　期待していた選手たちが冴えなかったという事実はどうしようもない。

東京ヤクルトに３位指名された杉山投手が先発したものの、アウトが一つも取れず２四死球に４連打で３点を失った。
全く良いとこなしと言えば、そのとおりなんだが、制球が悪くストライクとボールがハッキリしていた。
ストレートは１４０キロ台の後半だったが、白鴎大のコンパクトなスイングに空振りがとれず、
カウントを悪くしてから、四球を出せない状況の中で、苦し紛れに投げたストレートを狙い撃ちされている。

今日の杉山は、いったいどうなってしまったんだろうか？
どこに投げても打たれそうな気がするぐらい、眼を覆いたくなるような苦しいマウンドになっていた。

１回裏、無死満塁で杉山をリリーフした望月は、セットポジションから、一旦タメを作るいつものフォームで投げたら、
２塁塁審から、間髪入れずボークを取られて、打者との勝負より前に失点してしまう。
フォームはすぐに直したものの、押せ押せの場面で、いとも簡単にスクイズを決められてしまい逆転
その後は、５回にソロホームランは浴びたものの、粘りのピッチングで頑張ったが、
７回裏、先頭打者のピッチャーライナーを捌ききれず、右肩付近に直撃されると後続に連打を浴びて失点してしまう。

７回裏、無死２３塁から望月をリリーフした小孫は、いきなりタイムリーを浴び１失点
巧みな牽制球で、この回はそれ以上の失点は防いだものの、ミラクルホームラン２発で、打線が逆転して迎えた９回裏
先頭打者に死球を与えると、続く打者にはストレートの四球、さらに左打者に図ったように三遊間を真っ二つに割られ無死満塁
続く打者を三振に打ち取ったあと、次の打者のファーストゴロに、山形から萩原への送球が高く左に逸れ、本塁セーフで同点
痛恨のミスが出たあとは・・・　前で守っていたレフトの頭上を破られて万事休す。

それにしても、白鴎大打線のスイングはしびれるぐらいコンパクトで、確実に創価投手陣のボールを捉えていた。
１番から４番までが２安打ずつ打って、外野フライは痛烈なレフトライナー１本だけで平凡なフライアウトは一つもなし。
強いゴロが１２塁間、二遊間、三遊間を面白いように抜けて行くのだから、むしろアッパレというべきなんだろう。

一方で創価打線は、５番・萩原が一人気を吐き長打３本（ホームランと二塁打２本）で６打点
一時は逆転弾となった６番・鈴木の一発など、来季を引っ張ってゆく３年生が頑張ったことは見逃せない。

とはいうものの、１番から４番のヒットは門脇の１本だけ、下小牧と山形は粘って四死球を奪ったが、
ここまでチームを引っ張ってきた、主将の高は元気なく６打数で４三振、内野ゴロが２個
残念だがこんな日もあるし、それが今日だったということなんだろう。

ここまでは、事実を淡々と整理して述べたが・・・　本当に、本当に悔しい。
練習は嘘をつかないとは言うものの、勝負事には必ず勝者と敗者があり、思うようにいかないこともある。
４年生は、今日が最後の試合となり、結果的には辛く厳しい現実を受け止めざる得ないが、
今日の悔しさがあったから・・・　今がある。
１０年後、２０年後、そのように振り返り、語ることが出来るような糧の一つであってほしい。

外野席は無責任なもので、結果だけ見て好き勝手なことを言ってしまう。
特に負けた時などは、辛辣な言葉も飛び交う。
それだけ期待が大き過ぎて、その声援に毎度毎度応えなくちゃならないのは、本当に、本当にしんどいと思うが、
それだけ愛されてるチームだということだから・・・　申し訳ないと思うが勘弁して欲しい。

そんな中で、あえて声をかけるとするなら、「もっとガンバレ！」と言わせてもらいたい。
お疲れ様でした。
今年もたくさんの感動をありがとう。
また来年も・・・　ヨロシク！
ガンバレ！　創価大学硬式野球部

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令和元年１０月２８日（月）　～　３１日（木）　横浜スタジアム
第５２回　明治神宮野球大会　出場校（上位２大学）決定戦
第１５回　横浜市長杯　関東地区大学野球選手権大会
　
［スケジュール（抽選・１０月１７日）］
　二回戦　１０月２９日（火）０９時００分　横浜スタジアム　白鴎大（関甲新１位）　
　〃　　　　〃　　　　（水）　〃　　　　　　〃　　　　　　降雨中止により翌日に順延　　
　準決勝　１０月３０日（水）１３時００分　横浜スタジアム　　
　決勝　　１０月３１日（木）１２時３０分　横浜スタジアム

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［トーナメントシート・スコアボード］　

　関東地区五大学連盟　第一代表　城西国際大
　　〃　　　　　　　　第二代表　東海大
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明治神宮大会に出場
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 優勝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　城西国際大
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　　　　　　　　　　　　　　３　　　　　　　　　　　 （横浜）　　　　　　　　　　　  ５
　　　　　　　　　　　　　東海大　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　城西国際大
　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓
　　　　　　　２　　　　 （横浜）　　　　  ６　　　　　　　　　　　　　０　　　　 （横浜）　　　　  ３
　　　　　　上武大　　　　　　　　　　　東海大　　　　　　　　　　　白鴎大　　　　　　　　　　城西国際大
　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓
　　　１　 （横浜）　  ７　　　　　５　 （横浜）　  ６　　　　 １０　 （横浜）　 ９　　　　　１　 （横浜）　  ２
　　共栄大　　　　　上武大　　関東学院大　　　　東海大　　　白鴎大　　　　　創価大　　　武蔵大　　　　城西国際大
　　　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━┻━━━┓
　　　　　　　０　 （横浜）　  １　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６　 （横浜）　  １
　　　　　中央学院大　　　　上武大　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　武蔵大　　　　横浜商科大

　二回戦　１０月３０日（水）　　９時０１分～１２時１９分　横浜スタジアム
　創価大　　（東京新２位）　４００　２００　００３　＝　９
　白鴎大　　（関甲新１位）　５００　０１０　２０２　＝１０
　［投　手］杉山、望月、小孫
　［本塁打］萩原、鈴木　　　　　［三塁打］　　　　　　　　　　［二塁打］萩原２、古和田

［写真］　９回表、萩原選手に続き、ライトスタンドに勝ち越しホームランを放った鈴木嘉基選手（静岡・県立静岡高校）

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お疲れさま、四年生
次のステージでの活躍を期待する。

［写真］　東京ヤクルトスワローズにドラフト指名された杉山晃基投手（岩手・盛岡大学付属高校）

［写真］　北海道日本ハムファイターズにドラフト指名された望月大希投手（千葉・市立船橋高校）

［写真］　小孫竜二投手（石川・遊学館高校）

［写真］　高正則選手・主将（大阪・関西創価高校）

［写真］　下小牧淳也選手（東京・日本大学第三高校）

［写真］　山形堅心選手（高知・明徳義塾高校）