ワールドミュージック的門外漢

音楽やオーディオの門外漢が、そこはかとなしに綴る、
    まことしやかな謬見ときどき真実なブログ。

私に異議あり!

2018-02-20 00:28:44 | 日記
頃テレビでよく見かける意見広告で、いかにも悪人相の役者が、テレビ番組を無断でアップするのは「それ、違法です!」とか言って、おまえら即刻逮捕じゃ!とばかりの高圧的な物言いで視聴者を脅すCMがありますが、これって真面目に捉えていいのか、あるいはきつーいジョークとして笑い飛ばした方がいいのか実に理解に苦しむところです。
というのもテレビ番組でYouTubeにアップするほど価値のあるものは皆無だし、テレビ番組こそネットからパクってきた映像が必ず登場する昨今だし、さらには番組まるまるネットの面白映像じゃん、なんてえのもあるくらいですから、何をかいわんや、です。
でも彼らはこう主張することでしょう。僕らパクってなんかないもんねー、ちゃーんと金払ってるしー、とかなんとか。
そうでしょう、そうでしょう。確かに金は払っていることでしょう、広告代理店にね。で、そこからYouTubeにどんだけ支払われているかは霧の中、さらにそこから投稿者が果たしてどんだけのおこぼれをいただけるかとなると恐らく断水中の水道の蛇口をひねるがごとし、という程度のものだと思いますよ、きっと。
これが逆の立場になってNHKなんかの映像を使わせてもらおうとすると1秒単位で使用料を取られ、事務手数料とかいうものまで請求されて、1分も使おうものなら軽く10万円前後のお金が積み上がってしまうわけで、もしあなたの投稿動画が知らないうちに放送されてしまったと分かったら当然それくらいの金額を放送局に請求する権利はあるのだと思うわけですよ。
私の動画がテレビで放送されたわ!と大抵の方は手放しで喜んじゃうんでしょうが、余計なお節介焼きたがりの私としてはついつい「それ、間違いです!」と声を大にして言いたくなってしまいます。
と言うか、素人の撮った画質ぼちぼち程度の映像を寄せ集めた番組なんてあんた方プロとして恥ずかしくありませんかー? それってクリエイティブですかー? なんか浅ましくねー? と感じちゃうんですがねえ、当方としては。

とかなんとかぼやいている内に、私のオーディオは左右のボリュームがかなり均衡してきてストレスフリーな状態まであと少しというところです。この場合のボリュームというのは音量のことではなく、音の広がる容量と言うような意味合いで、これが均衡することで左右の耳、あるいは顔の皮膚を圧する力が釣り合って音がさらに軽くなった、というような印象を受けました。
するとヴォーカルの位置がさらに上で定位し、そこを頂点として左右のスピーカーの上部を結んだ線がきれいな二等辺三角形を形づくることになります。この三角形は左右スピーカーとリスニングポジション手前の収束点として定めた点とを結んだ三角形と相似の関係になる、あるいはイコールになる、のではなかろうかと物理学者でもない私は勝手に解釈しているのですが、果たして真相はいかに? という感じです。
そして私が気付いた音の法則というのがありまして、それが「オーディオはすき間を嫌う」という、まあ当たり前といえば当たり前のことなのかも知れませんが、この「すき間」というのは音のエネルギーを吸収してしまうので、必要な反射音を返してくれない、という意地悪な働きをする実にけしからん奴です。
そのすき間が左右の壁の対称となる位置にあればまだしも、片側だけにあったりするとそこで音場空間を台無しにする音エネルギーロスが生じます。なのでそこはガムテープなどで目張りをしなければなりません。とどのつまり、部屋のあちこちに継ぎはぎの跡が目立ち、結局オーディオ野郎の部屋は野暮ったい、という法則が成り立ちます。
いや、目張りもなく美しく洗練されたオーディオルームの持ち主というのは逆に大したマニアではないと言えるのかも知れません。やれ反射板だ吸収板だと高い値段のものが売られていますが、そんなものを数枚並べたところで部屋全体の音をコントロールできるとは到底思えません。
音を整えるというのはなかなか生易しいものではない! というのが、春の訪れを肌身に感じつつ抱く今日この頃の感慨です。