ワールドミュージック的門外漢

音楽やオーディオの門外漢が、そこはかとなしに綴る、
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フィクション大魔王続き

2021-12-29 23:40:10 | ワールドミュージック
て年の瀬となってまずはパソコンを新調したことを書いてみることにいたします。まあ私のことですから新調とは言えどうせ中古でしょうという予想を裏切らない7年落ち、しかも最近ではネームバリューがあるかどうかも分からなくなってしまったNEC製ではありますが、画面サイズも24インチという一体型パソコンを以下のスペックで、なな、なんと送料込み1万円台という破格値でゲットすることができました。
■OS Windows10 HP 64ビット
■CPU Intel i7 4700MQ(4コア/8スレッド) 2.4GHz ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3,4GHz
■メモリ 8GB
■ストレージ HDD 3TB
■ドライブ Blueray スーパーマルチ機能付き
というような仕様で私の現有パソコンでは最速かつ最大のストレージを持つパソコンです。1万円台と言うとなんかすごくお得感があるようにも聞こえますが、実際のところ即決価格23,000円で出品されていたのが10%引きのクーポンやらポイントを利用したら20,000円を切る値段になったということなのでほぼ2万円と言ったほうが正確なのですが、宣伝広告ではよく使われる安さを強調する手口です。
それにしてもこれはラッキー!だけどひょっとしたらボロボロな代物を送って来るんじゃなかろうかと入札ボタンをクリックする指がしばし躊躇われたものの「きれいな部類だと思います」との但し書きが書いてあったので後は運を天に任せてポチリとしました。
で、配達されて来たいかつい段ボール箱を恐る恐る開梱して見てみたところ但し書きに違わずなかなかの美品だったので一安心、それにしても24インチはでかいなあ、しかも古いタイプの縁ありなのでサイズがさらに一回り大きいのがドカ~ンとサイドテーブルを占拠することとなりました。これでエロ、いやYoutubeを見たところなかなかの迫力ではあありませんか。さらに画面の読み込みや切り替わりも速くてストレスがだいぶ軽減されたよなあということで、こりゃええもん買うたとコスパの良さに大満足といったところです。

で、話はフィクション大魔王の件へと移りますが、第一次韓流ドラマ華やかなりし頃、私もかみさんとよく時代劇をよく見ていて、たまたま韓国の歴史遺産を巡る旅みたいな広告があったのでツアーに申し込むこととなりました。
旅の順番がどうなっていたのか今となっては記憶も曖昧ですが、ソウルから始まって一気に釜山へと南下し、各地の名所旧跡を巡って再びソウルを目指して北上、最後にイムジン河の展望台から北朝鮮を眺めるという流れだったと思います。こうして王宮やら古寺古墳、ドラマによく出てくる断崖絶壁や古堂、藁葺家屋が立ち並ぶ映画村のような村を見物して回ったものの、これといって目を見張るようなものが見当たらない、彩色を施した建物などは荘厳というよりはなんか大雑把すぎんじゃねと興醒めな感じさえするくらいで、一体この国の文化はどれほどの深さがあるのだろうかと疑いたくなるばかり。やはり歴代大統領の弾劾劇に見られるように前政権を否定してまた一からやり直すという国民性からすると文化の継承や深化というのは望むべくもないのだろうかと思ってしまうのです。唯一面白いと思ったのは世界遺産となっている水原華城(スウォンファソン)の景観で、起伏のある古い城壁とそこに迫る新市街との対比がまるでミニチュアのパノラマを見ているような不思議なミスマッチの妙を覚えさせるのでした。
で、NHKの海外放送で日本語を覚えましたという現地添乗員のお姉さんがバスの移動中にこんな質問をいたしました。
「みなさんは韓国の喫茶店に入ったことがありますか?」
ありませーん、と応えると「そうですか。じゃあ韓国の多くの喫茶店のテーブルによく置いてあるものは何か分かりますか?」
分かりませーん、と応えると「そうですか。答えはビニールのエプロンです。さて、何に使うものでしょうか?ここでピンと来た人は韓国ドラマ通の人です。そう、分かりましたね。喫茶店で喧嘩になっていつコップの水を掛けられるか分からないので、服が濡れないようにお店に入ったらすぐにこのエプロンを身に着ける人が多いんです」
ああ、なるほど、とツアー参加のおばちゃまたちはこの自虐ネタに大笑いもせずしきりに感心ばかりするので、これには受けを期待した添乗員さんも苦笑するしかありません。
かようにして韓ドラの猥雑な世界は我が国のみならずアジア諸国でも多くの支持を集め、いまや外貨を稼ぐ一大産業として猛威を奮い国家のステータス向上に貢献しているかのようですが、果たして質の悪い連続ドラマみたいなものまで世の中にさらけ出しちゃってイメージアップが図れるんかいなと危惧してしまうのですよ。
水をぶっかけるのはまだましなほうで、主人公はたいてい孤児院出身者だし、財閥は決まって反社の人間とずぶずぶな関係で拉致を指示するかと思えば殺害まで図ろうとする、って一体どんな国なんだあ!社会的企業としてのコンプライアンスもないのかよーっ!
ということで、この国から日本の半導体素材が第三国へ横流しされているというのはまさに有り得る話だと我が国とアメリカ政府の諜報機関はこのような韓国ドラマを視聴して確信を得たのに違いありません。そんなバカな~っ!

さて電子音というものはどうも中毒性があるもののようで今よりもっと刺激のある音、あるいはもっと違った音色の音を聴いてみたいという欲望をそそるもののような気がします。これがピアノやヴァイオリンのような楽器だともっと美しい音色を聴きたいとは思うもののそこに異質な音色を求めたいという欲求は生まれません。
ということでこんなもんもありかなあという感じでダウンロードしてみたのがウクライナ出身のミュージシャンRezzの「Sacrificial」という曲で、どうも出だしの感じがダサくてスキップしようかなと思っていたら突如脳に響くビヨヨヨ~ンという音に心を奪われて、この曲好きという感じになってしまいました。まあ一種のオドロカシ手法なのですが、ちょっとコミカルな趣きもあって曲の雰囲気によくなじんでいるなあとお気に入り再生リストに登録することにいたしました。



しかしこの手の作風の曲を求めてみるに出るわ出るわいずれも似たり寄ったり、音作りがありきたりだったり雑然としすぎてオドロカシの効果がなかったりと失敗作あるいは力足らずといったものが多くて、これはというものになかなか出くわすことがありません。
こうして闇雲に渉猟を進めているうちにふっと出会ったのがスウェーデン出身のミュージシャンGalantisの「 Hunter」という曲で、その醸し出す雰囲気はさながら北欧の澄み切った空気感あふれる別世界という感じです。そこに広がるヴォーカルの透明感のあるエコーがなんと心地よいこと。そして飽くまでも優しい太鼓の音が空間を包み込むように辺りを領していくのです。まあ歌の良し悪しは横に置いとくとして、これほど美しく澄んだ音世界に身を浸らせるというだけで、それはもうとっても幸せだなあと感じてしまうわけです。
それにしてもこの曲、リリースは2017年と4年も前だったのかよう、知らなんだは私だけってことか、ヘンだ!中古パソコンにはお古の曲が似合うのさ!とうそぶいてみる年の暮れです。




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