モズとホトトギス
むかしむかし、モズとホトトギスが、となり同志に住んでいたことがあります。
あるとき、モズが町へいくというので、ホトトギスは、
「それではついでに、仏壇へかける御本尊さまのかけじくを買ってきてくれませんか。」
と、たのみました。モズはきがるに、
「ああ、いいですとも。」
と、引き受けました。そこでホトトギスは、かけじくを買う代金をモズにあずけました。
ところが、モズはたいへんな酒好きだったのです。町へやってきて、酒屋の前までくると、ぷーんとにおう酒のにおいに、もう足がひと足も前へ進みません。
「くんくん・・・・、ああ、いいにおいだ。どれ、一ぱいだけ飲んでいこう。」
モズは酒屋へはいっていきました。そうして酒を一ぱい飲むと、もう一ぱい、もう一ぱいと、すっかりとめどがなくなったのです。それで自分の持っていた金をすっかり飲んだばかりか、ホトトギスからあずかった御本尊を買う金も、とうとうみんな飲んでしまいました。
それからだということですよ、ホトトギスが、
「ホンゾンカッタカ・・・・」
と、鳴くようになったのは。
「ホンゾンカッタカ、ホンゾンカッタカ」
ホトトギスが、そういってさいそくするものですから、モズはこまって、ホトトギスの鳴くころにはどこかへかくれていて、外へ出ないようになりました。そうしてモズの顔の赤いのは、酒を飲んで酔っぱらっているからだといいます。【出典不明】
むかしむかし、モズとホトトギスが、となり同志に住んでいたことがあります。
あるとき、モズが町へいくというので、ホトトギスは、
「それではついでに、仏壇へかける御本尊さまのかけじくを買ってきてくれませんか。」
と、たのみました。モズはきがるに、
「ああ、いいですとも。」
と、引き受けました。そこでホトトギスは、かけじくを買う代金をモズにあずけました。
ところが、モズはたいへんな酒好きだったのです。町へやってきて、酒屋の前までくると、ぷーんとにおう酒のにおいに、もう足がひと足も前へ進みません。
「くんくん・・・・、ああ、いいにおいだ。どれ、一ぱいだけ飲んでいこう。」
モズは酒屋へはいっていきました。そうして酒を一ぱい飲むと、もう一ぱい、もう一ぱいと、すっかりとめどがなくなったのです。それで自分の持っていた金をすっかり飲んだばかりか、ホトトギスからあずかった御本尊を買う金も、とうとうみんな飲んでしまいました。
それからだということですよ、ホトトギスが、
「ホンゾンカッタカ・・・・」
と、鳴くようになったのは。
「ホンゾンカッタカ、ホンゾンカッタカ」
ホトトギスが、そういってさいそくするものですから、モズはこまって、ホトトギスの鳴くころにはどこかへかくれていて、外へ出ないようになりました。そうしてモズの顔の赤いのは、酒を飲んで酔っぱらっているからだといいます。【出典不明】
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