イフ

もし
一枚の絵で千の言葉が描けるなら
僕は君を絵に描いてみせるよ
言葉では言い表せない君の姿を
僕が分るようになってきた君のことを

もし
千の船が帆をあげるなら
僕はどこへ行ったらいいんだろう
君以外　心のより所はない
僕に残されているのは君だけだ

そして生きたいという希望が薄れたら
君は
僕の元にやって来て　僕の上に降り注ぐ

もし
一度にふたつの場所に居られるとしても
僕は君といっしょに居るだろう
今日も明日も
君のかたわらにずっと

もし
地球が回らなくなり
自転が止まったら
君と一緒に最期の時を過ごすだろう

そしてこの世の終わりがやってくる

ひとつずつ星は消え去り
君と僕は
宇宙の彼方に飛んでゆくだろう





イフ / ブレッド
If / Bread