さとね便り

山梨の巨峰農家の主婦・野菜ソムリエが、農の楽しみと里山でのベジ&フル・ライフをご紹介

ほったらかし3連発

2010-06-25 00:01:37 | ぶどう畑
ここ数日、畑で見つけたほったらかしの房達。

私も最初に思いましたが、房作りをしなかったら、どんな形のぶどうになるの
これ、体験しにきた方達も、例外無く疑問に思うみたい。
そこで、今日はその疑問にお答えします



先ずはこの子。長いですね~

枝の付け根から、だらだらだら~っと伸びて、全体に小さなツブツブが付いています。
花房は、何もしないとどんどん伸びて、スゴイのになると1メートルくらいまで伸びるんです。
で、この小粒の実は、この後ポロポロと落ちてしまいます。
これを『花ぶるい』と言って、房作りが遅れてしまうと起こるので、やはり最適なときに作業をしなくてはいけません。



次はこの粒が、所々残って大きくなっているもの。
『花ぶるい』になっても、全部の実が落ちるわけでは無いので、こんな感じで残っているんです。
でも、この中でも小粒のものは成長しないので、多分巨峰の実らしくなるのは、この半分くらいでしょうか。
こんな間延びした巨峰では、美味しそうに見えませんよね。



そして、これは種ありの畑の天然さん。

巨峰は今年の新梢が大体50cm位にはなりますが、この枝はたった15cm程度。
しかも葉っぱは4枚しかなく、また、一昨年の古枝からでた不定芽という枝なので、本来は5月の芽かきで取り除くはずの枝だったんです。
その枝に、たった1つ咲いた花房がこの房。
そこに見事に実をつけています

普通なら、房作りで残すのはこの下半分くらい。
しかも花ぶるいもせずに、全部の実が種も入っているようです。

この時点でこんなに大きければ、成長すれば1キロくらいの大房になるでしょうが、この枝にはムリ
葉っぱの数が、粒の数。
巨峰の1粒を熟すのには、葉っぱも1枚づつ必要です。

それでも、何だか綺麗なので、畑に落とさずに持ち帰ってきました。
しばらく、飾っておきます


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