さとね便り

山梨の巨峰農家の主婦・野菜ソムリエが、農の楽しみと里山でのベジ&フル・ライフをご紹介

種あり巨峰の粒抜き作業

2010-06-26 22:23:21 | ぶどう畑
巨峰は5月の末に花が咲いて、約1ヶ月たつと、粒が小豆から大豆くらいに成長します。
この頃に、一房の粒の数を適正に整える作業を、粒抜きと言います。

平均的な房は、このように粒が密集してついています。


それを粒抜きすると、この位スッキリします。

落とした粒は、16個でした。
残った粒が42個。これでほぼ予定の400gになるはずです。

ところが、中には種あり巨峰なのに、種が入らない粒が混ざってしまう房が出きてしまう事があります。


これがその房。
大きな粒が所々にありますが、全体に小粒の実がビッシリついています。
この小粒たちが無核果=つまり種の無い粒なんです。

種ありの栽培は自然任せなので、開花期の気温や天候が悪いと、種が入らないのです。

見ても想像が付くと思いますが、この小粒は成長せず、収穫の時まで小さいまま。
皆さんが召し上がっている巨峰とは、別物のような房になってしまいます。



これは、種のある粒と無い粒を、並べたもの。
左の卵形に膨らんでいるのがちゃんと種のある粒。
右の真ん丸い形が、種の出来なかった粒。

輪切りにすると、種の赤ちゃんが白くぽちっと見えますね。


この、右の粒に見える白い小さな物がそれなんです。

それならば、この無核果だけを取り除いてみると、

あらら、こんなにスカスカ。
これではまとまりのある房にはなりません。

でも、種無しの栽培は、必要数の5倍くらいの房を成らせて、その中から良いものをより出して収穫するので、出荷するときまでにはこの様なダメなものはほとんど切り落としてしまいます。

ですがこのやり方、木にとっても生産者にとっても、まさに体力勝負。

一見無駄のように思える事をしないと、良い房が収穫できないんです。

今、ちょうどビッシリ成らせた房を絞り込んでいます。黄色実を帯びて踏ん張っていた枝や葉っぱが、房を絞って、余分なものを切り落とした後は、ほっと一息ついているように見えます。


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1 コメント

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おはよう (米チャン)
2010-06-29 07:32:54
棚卸で徹夜明けの帰り道またまたバスの中です((眠))
来月位に行かれたらと思っていますって言っといて9月になってしまったりするかもしれないけど
この機会逃すと当分お会いできそうもない気がして何とか行きたいと思いますから気長に待っていてくれると嬉しい(笑)

言い忘れていたことが+一個ありがとう!ちなみにブレスレットでよいのかなぁ他に使い方があるのかなぁ~?と戸惑っています(笑)
色々忙しいようですが頑張ってね
また連絡しますおやすみなさい

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