トントンのつぶやき

囲碁棋士信田成仁のブログです

碁石海岸で囲碁祭り

2016-06-19 07:18:38 | 気のままに

碁石海岸で囲碁祭り行ってきました。もう1週間たったのですね!!もっと早く報告したかったのですが、木曜日に今年完敗している山本

正人七段との対局が控えていて、気持ちがそちらに集中していたので、報告が遅れました(結果は何とか勝つことが出来ました)。10日出

発して新幹線で一局、何と石鍋さん(大船渡市出身で木谷正道さんと並ぶこのイベントの中心的な和服が似合う素敵な女性)と打つことが

出来ました。ともかく石をたくさん気持ちよく取られて参りました(石鍋さんの気力は内緒です)石巻から盛駅まで3時間半から4時間くらい

でしょうか囲碁列車に乗り、台湾から来られたお客さんと3面打ち(碁盤はアイ碁揺れても大丈夫です)で2回打たせてもらいあっという間

に着いてしまった印象でした。盛駅では子供たちが小旗を振って大歓迎、それに素晴らしい和太鼓!!本当に感激しました。盛駅からバ

スに乗って囲碁神社へ、林先生の書が刻まれた石の碁盤を奉納、お払いをしてもらい、連碁を行い棋譜と僕たちの色紙も奉納してもらい

ました。その後リアスホールで前夜祭。とても楽しい初日となりました。2日目が本番ですが、僕は朝5時起きしてホテルから碁石海岸まで

(往復約20キロのつもりだった)走ってきました。実は碁石海岸まで走ったというのは間違い。途中確かに碁石海岸と書いてあったのです

が、本当の碁石海岸はそこから2,4キロも先だったのです。(来年くることが出来たら今度は間違いなく走ります)午前中にまず8面打ちで

ファンとの囲碁交流午後1時から正式な開会式があり、木谷正道実行委員長から台北駐日経済文化代表の林世英様へ台湾への感謝状

(東北大震災のときどこよりも台湾からの支援が大きくそれに対してのものです)も送られ、多くの有力者の方からこの大会の意義や賛辞

が述べられ大いに盛り上がりました。続いて台湾女流棋士張三段(2回もタイトルを取っています)対万波三段の対局、これが凄かった

張さんの意欲的な布石から始まり、双方の元気がぶつかり、見ている方ははらはらどきどき、万波さんの時間が切れてしまったのですが、

あまりに面白いので決着がつくまで打ちましょうとの事で、打ち継いだのですが結局難しいと言う事で仲良く引き分けということになりまし

た。(イヤー面白かった)もうひとつのイベント台湾の全盲の少年と平塚盲学校の少年との13路対局があったのですが、そちらは見る事が

できず残念!!(結果は白番平塚盲学校の7目半勝ちということでした)まだ二人とも囲碁を覚えてわずかしかたっていないそうですが、目

も見えないのにその上達は素晴らしく目を見張るものがあります。全盲の方達が囲碁で光が見えたらこんなに嬉しいことはありません。そ

の可能性を大いに感じさせるものでした。僕たちが2度目の8面打ちを行っているときに、少年二人にインタビューがあったのですが、二人

ともとても元気がよく特に平塚盲学校の少年が「囲碁はルールはすぐに7分位で覚えてしまいました。自分は天才かもと思いました」そう

言ったときは会場に大きな拍手!!僕もとても感動しました。岡田由美子六段の囲碁入門講座も開かれ凄くわかり易いと大好評でした。

このイベントには25人もの東北の学生がボランティアで手伝いに来てくれて、本当に助かりました。そのお礼といっては何ですが、最後に

会場を移して(コミニティーホール)交流会を行いました。一緒にお酒も飲み碁も打ちました。時間がなくなって三局しか打てなかったのは

残念でしたが、(3連敗^^;来年はリベンジします)とても楽しい時間をすごしました。この学生たちが将来囲碁界を支えてくれるんだ。そう

思うととても充実した気持ちになりました。最後の日も囲碁列車が走り、ファンの方達と3面打ちを2回打つことが出来ました。来年も来た

いと思っています。これを企画した木谷正道実行委員長それを支えてくれた実効委員の皆様、全国から集まってくれた皆様、台湾から来

ていただいた25名の囲碁ファンの皆様ボランティアできてくれた東北の学生その他多くの皆様の力により此処まで来れたと思います。

一緒にいくことができて幸せです。この場を借りて感謝します。こんなにも楽しい囲碁旅行!!是非来年はご一緒にいかがですか。

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1 コメント

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最高の結果でした! (木谷正道)
2016-06-19 12:09:28
 信田先生、木谷正道です。
 ありがとうございました!
 すごかったですね。
 こんな機会を持つことができて、僕も感激しています。
 その後の報道がすごかった。
 岩手日報が一面に大きな記事と、全面特集。
 東海新報が一面トップ12段抜きの記事。
 このほか、NHK、朝日、毎日、読売、共同通信が報道してくれました。
 このプロジェクトを支えてくださったすべての皆さまに心から御礼申し上げます。
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