イタリア 写真撮りまくり

イタリア好きの食いしん坊が、イタリアで撮りまくった写真を中心にご紹介。

サン マルチェロ アル コルソ教会…ローマ

2023年03月19日 | イタリア

ローマの第54弾では、トレビ地区のコルソ通り沿いの小さな広場に面して建つサン マルチェロ アル コルソ教会を

ご紹介します。

サン マルチェロ アル コルソ教会はローマ市内でも初期のキリスト教会の一つで、教皇マルケルス 1 世の牢獄があったところに、

8世紀になって教皇ハドリアヌス 1 世建てられた教会を起源としてしていますが、16世紀初頭の火事によってほぼ消失してしまい、

17世紀末にようやく後期バロック様式の凸型のファザードと共に再建されています。

単身廊の内部には、左右5つの礼拝堂が設けられています。主祭壇は12 世紀の作品で飾られ教皇マルケルスや聖ディグナ、聖エメリタ

など様々な聖人の遺物もおかれています。

個々の礼拝堂との特定はできませんでしたが、

- フランチェスコ・サルヴィアーティ (聖母の物語)

- ペリン・デル・ヴァーガ (四人の伝道者)

- アレッサンドロ・アルガルディ (フランジパネ家の胸像)

- タデオとフェデリコ・ズッカリ (聖パウロの回心)、

- ピア クラウディオ パンティエリ (マドンナ デル フオコ、フォルリの守護聖人) のセラミック製

等が飾られています。

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アマルフィーの景観

2023年03月12日 | イタリア

アマルフィーの第12弾では、この素敵な街の景観を中心にご紹介します。

ソレント半島の南岸、背景に急峻な山を持つアマルフィー海岸の中心であるアマルフィーは、11世紀に最盛期を迎えた

かつての4大海洋国家(ヴェネチア、ジェノバ、ピサ、アマルフィー)の一つですが、その後急速に衰退しています。

現在では美しい街並みを海側からも、海岸沿いにも楽しむことが出来る素敵な観光地となっています。アマルフィーの

東側に突き出す小さな岬には、中世に勢力を伸ばしたイスラム勢力を見張り、町を守るための塔(サラセンの塔)が

残っており、現在ではレストランとして利用されています。この塔の背後には修道院を改装したホテル・コンヴェントが立っており、

その客室から見るアマルフィー中心部の海岸沿いの風景も素晴らしいものとなっています。

街自体は小さく、上りの厳しい細道が無数に広がっていますが、そこかしこで名産の大きなレモンを使ったリモンチェッロや、

唐辛子を見ることが出来ます。

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カルモ教会…リスボン

2023年03月05日 | ポルトガル

リスボンの第3弾では、有名なサンタジュスタのエレベーターで昇った高台のシアード地区に建つ教会の廃墟、

カルモ教会(カルモ修道院)をご紹介します。

カルモ修道院は1389年から1423年にかけて建立された修道院ですが、1755年にリスボンを襲った大地震で崩壊したまま、再建されることなく

ゴシック様式のカルモ教会が、天井画抜け落ちた十字型のプランを持つ3廊式の内陣が残っています。主礼拝堂と 4 つの副礼拝堂がある後塵部分は

考古学博物館として整備されており、墓、噴水、窓、やその他建築的遺物が飾られているほか、ローマ帝国の出土品や大航海時代の遺品、

そしてミイラまでもが展示されています。

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リニーの塔とヌビア塩博物館…トラーパニ

2023年02月26日 | イタリア

トラーパニの第6弾では、トラーパニの旧市街の西端に突き出す岬の突端に建つリニーの塔と、トラーパニの街の南、海岸沿いに広がる

ヌビアの村の塩田の中に建つヌビア塩博物館をご紹介します。

リニーの塔は17世紀後半、スペインのシチリア統治時代にシチリア王国のクロード・ラモラル総督の命令によって、イスラム教徒の

バーバリア海賊から街を守るために建てられました。現在の塔は1979年に復元されたもので、1983年からは先史時代の展示物と海洋考古学

室を有する市民博物館となっています。岩の上に建つ塔の周囲は細い通路となっており、四方の海の素晴らしい展望が楽しめます。南側には

コロンバイア島とそこに立つカステル・ド・マール(トッレ・ペリアーデ)を見ることも出来ます。

ヌビアの現在塩田自然保護区となっているサリーナ(塩田)に建つ塩博物館は、17 世紀のクルカシ サリーナに設置され、付属の風車による動力で

製塩を行っていました。内部には当時のオリジナルな製塩器具や写真が飾られています。

 

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ガリバルディー広場…スルモーナ

2023年02月19日 | イタリア

スルモーナの第1弾では、旧市街の中心に広がるガリバルディ-広場をご紹介します。

観光という面ではあまり人気がないアブルッツォ州ですが、実は小粒ながらも素敵な街がいくつもあって、

スルモーナもそんな街の一つです。

街自体の起源はローマ時代までさかのぼることが出来、中世においては重要な貿易都市として繁栄していたようです。

ガリバルディ-広場は北東から南西に伸びています。南西の部分には中世の水道橋が残っており、その末端には泉が設けられています。

広場に面してはサン・フィリッポ・ネリ教会と、サンタ・キアラ教会という2つの小さな教会が建っています。この外にも広場の北西部には

小さな礼拝堂が設けられています。広場の中央には直径3.2m、八角形の噴水が20っ世紀の初頭、広場の再舗装の際に備えられました。

広場には水曜日、土曜日に市が立ちます。衣服や靴、魚、肉加工品(サラミなど)やチーズ、野菜、果物、花などのテントや車を利用した店舗が

並んでいます。中にはオーブンを備えてその場で子豚の丸焼きを作っている店もありました。

 

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サンティシモ サクラメント教会…アンコーナ

2023年02月12日 | イタリア

アンコーナの第6弾では、サンティシモ サクラメント教会をご紹介します。

旧市街探索の起点となる旧市街レプッブリカ広場で、広場を挟んでミュゼ劇場の反対側に建つサンティシモ サクラメント教会は、

1538年に建てられていますが、18世紀後半(1771~1776)の新古典主義様式への全面的な改修によって現在残っている16世紀の創建時

の部分は地味なファザードのみとなっています。この時の改修で教会には8角形のドームと、先端がらせん状となっている特徴的な鐘楼が

付け加えられています。

ラテン十字形のプランを持つ身廊はバロック様式となっており、8角形のドームの4隅には4人の伝道者が描かれたフレスコ画が残っています。

主祭壇には「聖体の制度(聖体の秘跡)」を行うキリストの姿が描かれています。

この教会のために聖餐の信徒会がルーベンスの工房に委託し、1632 年から1650 年にかけて作成されたタペストリーが以前は年に数回の宗教的行事の際に

公開されていたそうですが、現在これらのタペストリーはアンコーナの教区博物館に飾られています。

 

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パラッツォ・マゼッティー…アスティー

2023年02月05日 | イタリア

アスティーの第9弾では、マゼッティ宮殿に設けられている市民美術館の展示品や展示室の素晴らしい天井画などを

ご紹介します。

パラッツォ・マゼッティーは17 世紀にジュリオ チェザーレ 2 世によって増築されたバロック様式の貴族の宮殿で、

アスティー旧市街のほぼ中央、目抜き通りのヴィットリオ・アルフィエーリ通りに建っています。内部には主に16世紀から19世紀の

作品を集めた1階と、19世紀、20世紀の絵画や彫刻を展示する2階からなる市民美術館と、リソルジメント博物館などが設けられています。

今回の写真では作品の撮影時に作品情報を記録していなかったために単に作品の羅列となっています。唯一わかったのは、

美術館に入ってすぐの部屋の中央を飾るベル・エポックの女性「La Femme」(ジャコモ・グロッソ、1895)でした。

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アスコリ・ピチェーノの夜景

2023年01月22日 | イタリア

アスコリ・ピチェーノの第8弾では、町の夜景をご紹介します。

夜になると急に人出が少なくなる街並みは静けさに包まれています。サン・フランチェスコ教会の周囲の道や、

正面のポポロ広場も日中の雑踏が嘘のように静まり返り、柱廊の灯りが広場のタイルを美しく照らし出しています。

ポポロ広場からも程近くのアゴスティーノ広場に建つサンタゴスティーノ教会は写真撮影が禁止されていましたが、

夜になって暗くなるとガラス張りの扉越しに内部の様子が浮かび上がってきました。

ドゥオーモや洗礼堂の前のアッリンゴ広場も2つの噴水だけが静かに水を噴き出しているほかはひっそりと静まり返っています。

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ボーザの街並み…ボーザ

2023年01月15日 | イタリア

ボーザの第5弾では、カラフルなボーザの街の俯瞰を中心にお届けします。

ボーザはサルディーニャの北部にあるテモ川沿いに広がる古代起源の小さな村で、カラフルな家並みで知られています。現在の

色鮮やかな家並みは18~19世紀の街並みです。

ボーザの街を見下ろす丘の上に建つマラスピーナ城は、1112 年 (12 世紀) に建設されボーザの街の市街地を展望することが出来ます。

ボーザのドゥオーモや、テモ川の対岸に建つサンピエトロ教会のほかにも、テモ川に河口に広がるボーザ・マリーナの街まで見渡すことが

可能です。

城から降りてきてテモ川に掛かる橋の袂からは、丘の上にそびえたつマラスピーナ城の姿を見ることが出来ます。さらにボーザの街から

離れる途中には町全体を見渡せる展望の良い場所もありました。

 

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エジプト博物館(その2)…トリノ

2023年01月08日 | イタリア

トリノの第12弾では、若干間が空いてしまいましたが第11弾に引き続きエジプト博物館の様子をご紹介します。

1824年に創設されたトリノのエジプト博物館は、収集物を33,000点を所蔵、6,500点ほどを展示している世界屈指の規模で、

エジプトのカイロ博物館に次いで世界第2位のエジプト関連の博物館となっています。

これら膨大なコレクションは、1630年に初めてトリノに持ち込まれたイシス神殿の為に作られた「Mensa Isiaca」という

エジプト様式の祭壇を起点に、これに刺激された当時のサルディーニャ王国のカルロ・えまにゅえーれ3世が1753年にエジプトに派遣した

ヴィタリアーノ・ドナティが収集した300点以上の古代の文物や、ナポレオン・ボナパルトのエジプト遠征・美術収集に同行していた

ベルナルディーノ・ドロヴェッティから当時のサヴォイ王が購入した5,268点がその骨格となっています。

 

 

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