
コルトーナの第1弾では、トラジメーノ湖の北の高台に広がる古都コルトーナの中でも最上部のメディチ家の要塞のすぐ下に建つ
サンタ・マルゲリータ聖堂をご紹介します。
コルトーナには鉄道の駅は無いので、訪問のためにはフィレンツェやアレッツォから最寄りのカムッチャ・コルトーナ駅からバスを使って
アクセスすることになります。トラジメーノ湖を望めるテラスのように張り出したガリバルディ広場で下車した後は、城壁に沿った急な坂道を
1km近く息を切らせながら登ると漸くサンタ・マルゲリータ聖堂に辿り着きます。聖堂迄の坂道には数十メートルおきに小さな祠が並んでいます。
サンタ・マルゲリータ聖堂は、元々は11世紀に建てられた小さなサン・バジリオ教会があった所に、13世紀後半にこの教会の近くに病院を設立して
看護や介護に尽力した聖女マルゲリータの没後にその遺体を祀るために14世紀の初頭に建てられています。
サンタ・マルゲリータ聖堂は1738年と1874年から1878年にかけて大規模な拡張と改築が行われた後、19世紀に再建されています。
教会のファザードには三つの出入り口と、小さな列柱を戴いた中世のバラ窓が設けられておりゴシック・リバイバル様式となってます。3廊式の内部は
ゴシック様式とロマネスク様式の影響を残しつつ、バロック様式の鮮やかな色彩も反映されています。主祭壇の上には聖マルゲリータの遺体が彫刻が
施された壷で保存されています。
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