ポルト3日目は、ポルトの旧市街とはドウロ川を挟んで対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区に繰り出しました。
…とは言っても目的はこの地域に多数存在するポートワインのワイナリー(貯蔵所)巡りです。
ポートワインのブドウ栽培、醸造などはもっとドウロ川の上流で行っていますが、貯蔵・熟成するのにこの地が最適だということで、
以前は専用の船で樽を上流から運んで来たのだそうです。
初めてのポルトガルと言うことで、あれもこれもと詰め込んで強行軍の毎日でしたが、漸く最後にしてのんびりと過ごします。
■Taylor's
先ずは丘の上の方にあるテイラーズに向かいます。既に膝も腰もガタガタの状態で坂を上ることは避けたかったので、
サオ・ベントの駅前からタクシーで移動しました。
・ワイナリー入口
実際に来てみてタクシーを使ったのが正解だと思いました。ドウロ川からはかなりの急坂を上ったところでした。
こちらのワイナリーの見学では音声ガイドを渡され(何と日本語の設定がありました)、自分のペースで廻るようになっています。
・大樽
主にホワイトポートやルビーポートなど、3年ほどの若いうちに出荷するワインを貯蔵、熟成させている大樽です。
中のワィンに対して樽の表面積の割合が小さいので熟成はゆっくり進み、本来のフルーティーな感じを活かしたポートワインができるそうです。
・小樽の貯蔵庫
トニーポートなどしっかり熟成を掛けてフルーティーさに加えて複雑なハーブやスパイス、チョコレートなどの風味を与えるのに適した樽です。
中のワインに対して樽の表面積の割合が大きいので、熟成が早く進みます。
・テイスティング
一通りの見学を終えたら、テイスティングが待っています。白と赤のポートワインを頂きます。テーブルも椅子も樽から出来ていました。
・ホワイトポート
残留糖分が非常に多いので甘口のポートワインですが、こちらはそれでもかなりドライに仕上げています。
・ルビーポート
フルーティーな香りが心地良く漂います。
■OFFLEY
Taylar'sから石の急な坂道を下りてきた所にあるワイナリーです。こちらは英語のツアーとポルトガル語のツアーに分かれていて、
さらにテイスティングの種類も価格によって増やすことが出来るようになっていましたが、何杯も飲んでいては体が持たないので
最少の2種類でお願いしました。
・ワイナリー入口
中で受付をし、ツアー開始の時間を待ちます。
・小樽と大樽
・昔のコルク栓打ち込み装置
・小樽の貯蔵庫
・テイスティング
ツアー終了のタイミングに合わせて事前にポートワインが注がれていました。
・ホワイトポート
Taylar'sと比べるとかなり甘く感じました。
・ルビーポート
ルビーポートはやっぱりフルーティーな香りが命です。
2か所の醸造所の見学を終え、ドウロ川のほとりまで降りてきました。いったんここで昼食を取った後、もう一か所を見学します。
・ロープウェイ
このドウロ川のほとりと、地下鉄の駅がある高台の部分にはかなりの高低差があります。この高低差をつなぐ手段としてロープウェイが準備されています。
■Sandeman
川沿いに建つ醸造所です。アクセスが良いこともあって前半の2か所よりはかなり混み合っていました。
・ワイナリー入口
こちらもツアーは時間が決まっています。受付をしてツアーの開始を待ちます。
・Sandemanの案内人
サンデマンはラベルにもあるように黒いマントがトレードマークとなっています。黒いマントとソンブレラが恰好良いですね。
・小樽の貯蔵庫
・トレードマークと案内人
・テイスティング
こちらもツアーの終了に合わせてワインが用意されていました。
・ホワイトポート
・トニーーポート
残念ながらボトルとグラスが逆になってしまいました。
正直言って3か所のポートワインの部妙な差異までは表現できませんでしたが、それぞれに美味しいことは間違いなし。
でも都合6杯飲み干した小生はすっかり酔っ払いです。
・ポートワイン樽の運搬船
・ポートワイン樽の運搬船
酔いを醒ますためにドウロ川沿いの道を歩きながらボートツアーの乗り場を目指します。
河畔には、かつてポートワインの樽を上流から運んで来た専用の船が今も並べて繋留されていました。
・船から見たドン・ルイス1世橋
ポルトの旧市街とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアを結ぶ2階建ての橋です。上側は歩行者と地下鉄、下側は歩行者と車が通れるようになっています。
・ロープウェイからの旧市街の眺め
ボートツアーではしっかりと居眠りをしていたのでろくな写真がありません。ツアー後、ロープウェイにのって高台の地下鉄駅に向かいました。
・ドン・ルイス1世橋
ちょうど地下鉄がすれ違おうとしています。歩行者通路と線路との間が全くと言ってよいほど無いので、地下鉄はかなりの低速運転をしています。
・高台からの旧市街の眺め
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